09/05/24 23:47:30 i4A/Wfyx0
俺が昔体験した話を一つ。別に恐くはないと思うけど。
俺が小学校5年の夏に、結構な大風邪を引いたんだ。熱が40℃近くあった。
とりあえず学校休んで朝一番に病院に連れて行かれ、昼前に帰ってきてベットで寝転がってたんだ。
母親は俺の昼食を用意した後、仕事に行った。貧乏だったからな。休むわけにもいかなかったんだろう。
俺は軽く昼食を取り、戸締りを確認した後、テレビ観たり漫画読んだりしながら寝転んでたんだが、
さすがに寝ないとよくならないんじゃないかと思い、目を閉じた。
しかし、なかなか眠れない。喉は焼けるように熱いし、鼻が詰まってうまく呼吸は出来ないし、
肺も痛くなって、本格的にしんどくなってきたんだ。正直死ぬんじゃないかと思うくらいしんどかった。
しばらくうなされてたら、俺のおでこと胸のあたりに、誰かの手らしきものが乗っかってきた。
触ってみたら、どうやら若い女の人の手のようだった。母親にしては細くてすべすべな気がしたが、ひんやりとして気持ちがよかった。
その手が触れてから、さっきまで苦しかったのがスーッと引いていって、その手が誰のものか確認する間もなく、すぐに眠ってしまった。
夜になって母親に昼に一度帰ってきたかどうか聞いてみたが、帰ってないとのことだった。
父親も仕事だし、その時間には確実に誰もいなかったはずだ。
あの時の女の人は誰だったんだろう。正確には女じゃないのかも知れないけど、多分女の人だったと思う。
あれから現れたことはないけど、今もその人にはとても感謝している。ありがとう。