09/06/04 01:16:32 GMqUuXeS0
平日の午前中、都内の地下鉄に乗車していたときのことです。
車内はかなり空いていて。歯の抜けた櫛のように空席があり、
立っている乗客はオレを含めて3~4人ほど。
扉の横のスペースに立ってボーッとしていたところ、
とある駅を発車した瞬間、妙な違和感にとらわれました。
その原因は、オレと扉を挟んで1mほど前に立っている二人の男性でした。
ひとりは扉横の手すりを左手でつかんで扉と平行に立ち、
窓に顔を向けている推定年齢50代の男性です。この男性は
オレと同じ駅で乗り込んだので、よく覚えています。
8割がた白髪の短髪で、黒セル眼鏡に無精髭、黒のジャケットに
よく洗いこまれたジーンズ、スニーカーはおそらくリーボックの
ポンプフューリーと、かなり若めのコーディネートです。
この男性の背後に、直前の駅で乗り込んできたスーツ姿の
若いサラリーマンが立っていました。片手で器用に
英単語帳のようなものをくくり、片手は吊革を握っています。
で、違和感の原因。二人の距離感が極めて不自然なのです。
ものすごく、近い。不謹慎なたとえでいうと、
痴漢ってこういう距離でするんじゃないか、というような距離。
若いサラリーマンが痴漢役で、お洒落な50代男性が被害者役です。
もう少しで股間が触れますよ、という勢いなのです。
もしやマニア向け、男同士の痴漢ビデオの隠し撮りが行われているのか?
とすら考えて思わず車内を見回しましたけれど、もちろん
それらしい気配はありません。なにより、背後から近づかれている
50代男性が、その距離感を明らかに訝しがり始めたではありませんか。