09/07/09 00:45:40 UX9Z8dz60
私は中学生の頃までしょっちゅう金縛りにあっていました。
そのうちだんだん慣れてきて、いつもそのまま寝ていたんですが、
ある日金縛りにあって、面倒くさいからといつものように構わず寝ようとしたのですが、
いつもと違う感じがして目を開けると、天井のほうからベッドに寝ている自分自身を見ている景色が見えたのです。
一瞬何がなんだか分らなかったのですが、これはひょっとして幽体離脱かも?と
思っていると、ベッドに黒い霧のようなものがたくさん近づいてくるのが見えました。
その霧のようなモヤモヤは徐々にベッドの周りを回りだしました。
早く戻らないとあの黒い霧のようなものに自分の体が乗っ取られてしまう気がして、
あわててベッドに戻ろうとしたのですが全然体が動きません。
振り向いて天井のほうを見てみると、天井は真っ黒なっていて、
そこから無数の手が出て蠢いていました。そしてその中の一本の手が私の足を掴んでいたのです。
振りほどこうとしましたが、他の蠢いている手が私のほうに向かってきて腕や髪の毛を掴まれて身動きが取れなくなってしまったのです。
もうだめだ…と思っていると、突然犬の吼える声が聞こえてきました。
「ペロだ!」私は2年前に死んでしまった犬のペロを思い出しました。
なぜか分りませんがその時はペロだと確信がありました。
ペロが吼える度に蠢いていた手は次第に消えていきました。
ペロが唸るように吼えるとどんどん手は無くなっていき、気づくと天井はいつものとおりに戻っていました。
そしてベッドに戻ろうとすると、ハッと急に目が覚めていつものようにベッドに寝ていたのです。
思えばペロは2年前ではなく、4年半前に死んだことを思い出しました。
いえ、ペロなんて名前じゃなかったかも…そもそも犬なんて飼ってなかったと思いますし、いままで金縛りにあったことなんか一度もありませんでした。これがまったく体験していない本当の話です。