実話恐怖体験談その20at OCCULT
実話恐怖体験談その20 - 暇つぶし2ch596:595の続き
09/07/03 01:03:50 fE7rr3GB0
翌日も朝からみんなで探した。その時はAはみつからなかった。
夜、ほとほと困って、駐在さんが警察をもっと呼ぶとかどうとか言ってる時に
なぜかAがふらりと帰って来た。片手に目印の石を握っていた。
自分達は安堵で泣きながらその手をむりやり開かせたのを覚えている。
Aが握っていた石は、変に黒ずんでいた。血とかじゃなかったと思うのだが、
とにかく黒くなっててどす汚れた感じと言えば伝わるだろうか。手垢か?
それを見た自分達は気味が悪くなったけど、Aが戻って来た喜びのうちに、石の事は忘れてしまった。

Aは、何があったか聞いても何も言わなかった。明らかに様子が変だった。
放心状態というのか、 Bの祖父母宅の客間に座ってぼんやりしていた。

翌朝、Bの婆さんにみんなで神社に連れていかれてお払いみたいなのを受けた。
神主さん?がAにだけ、人型ぽい和紙とお守りみたいなのを渡していた。
自分達には、今回の事を悔い改め、ほこらにもう一度いって心から謝って来いといわれたので
その通りにした。神主さんも着いて来てくれた。
行って気付いたのだが、1個だけ残っているはずの目印の石がどこにも無かった。
山狩りの時に誰かが持ち帰ったか、どけたかしたのかなと思ったが、どうにも気掛かりだったのを覚えている。

Aのその後だけど、案の定大学に来なくなった。
心配だったのでA宅に様子を見に行ったが、Aに会ってもらえなかった。
ご両親と少し話をしたけど、田舎から戻ってからずっと部屋にこもっている、
夏風邪かもしれない…くらいしか話してもらえなかった。
A宅を後にする時、Aの部屋の窓を外から見たら、窓には雨戸がかかっていた。
Aはその後一度も大学に来なくて、気掛かりだった自分はAのゼミ担に話しを聞いた。
ゼミ担からは、A一家は県外に引越すことになったので、退学したと聞いた。
それからAとは連絡が取れず、結局あの時、何があったかはわからない。

ほんと作り話みたいだけど、石の事とかAに何があったのかとか、わからない事だらけで…
今でもずっと気になっているのでここに書かせてもらった。


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