09/07/03 01:01:07 fE7rr3GB0
山スレに書くか迷ったけどこっちで。
20年近く前の学生時代、夏休みを利用して友人の祖父母がいる田舎に
自分を含め数人で遊びに行かせてもらった。
そこは本当に田舎で山がすぐ側にあり、昼は小さな滝がある川でみんなで遊んだり、
夜は花火やその地方の夏祭り(小さな神社で行われる名前もないような夏祭り)を楽しんだり、
伝説かと思っていた蚊帳で寝たり、となりのトトロみたいな日々だった。
友人の祖父母はとても良い人で居心地も良く、のんびりした毎日だったのを覚えてる。
ただ、前述の滝がある山には、いわゆる神隠しの伝説があって、夜は絶対に入るなと言われていた。
滝の近くにあったほこら(お社というのか、とにかく小さいけど何かを祀っているふうのもの)があって、
滝に泳ぎに行く度、新しいお酒やお供えものが供えられていた。
集落のみんなが大事にしているのが見て取れた。
友人の婆ちゃんに聞くと、なんでもそこに神様がいて、夜の山はその神様の領域だから
絶対に侵してはならないと言われた。
自分達は若くてバカだったから、ある日、その忠告を無視して、山のふもとにある
神社(夏祭りがあった所)からそのほこらまで、肝試しをしようということになった。
もちろん、友人の祖父母には黙って。