09/04/26 02:10:15 2WkSchy90
タカシ君が両足を骨折して入院することになった
彼が入院することになったのは結構大きい病院で、3つの塔に分かれていた
形としては上から見ると3つの塔で逆Uの字を作っている形
正面の門から入るとまず中庭があり、その奥に入り口と待合室のあるA塔、左右にB塔、C塔って感じで分かれてた
そしてその中で、彼が入れられた部屋はB塔にあった
病院はキレイで施設も充実していたが、彼にとって入院生活はとても退屈なものだった
それは両足を骨折していてどこにもいけないから
いくら大病院で施設が充実していても、どこにもいけなければ意味がない
そんな彼にとって、入院生活で唯一の救いがあった
それはベッドが窓際だったこと
他にすることのない彼は、毎日毎日時間を潰すためにベッドから身を乗り出してボーッと中庭の景色を見ていた
そんなある日、彼はいつものように中庭を眺めていた
しかしいくらキレイな中庭だといっても、毎日同じ景色じゃさすがに飽きてくる
そんな気持ちで彼が外を眺めていると、ふと向かいのC塔に一人の女の子の存在に気づいた
かなりカワイイ子だった
彼女も彼タカシ君と同じ格好(窓から上半身だけ乗り出している)で中庭を見ていた
タカシ君が彼女に見とれていると、向こうも彼の存在に気づいようだった
そして元気良くタカシ君に手を振ってきた
彼は照れながらもそれに答えるように手を振り替えした
タカシ君は一瞬で彼女を好きになった