09/04/15 13:09:06 +jlRYhvs0
うちの島では「海還り」と言って死んだ人を棺桶に入れて海に流すよ。
夕方に島の集落の人が浜辺に集まって死んだ人を見送るんだけど次の日の朝・・・
もし次の日の朝その棺桶が浜辺に戻って来てたら島の人は慌てる。
何故なら死んだ人はこの島に何らかの想いを遺したということだから
そのまま送り返してはいけない。恨みを残して死んだ場合とかだとヤバい。
島はそのものが共同体であり、誰一人無視できないし見逃してはいけない
もし戻ってきた死者を無視したり、7日間以内に想いを果たさないと呪われる。
それは即ち、自分で自分を呪い殺すこと、それは即ち、永遠に海で溺れて死に続けるということ、永遠に炎で焼かれ死に続けるということ
だから島の住人は必死になって死者の遺志を探し出す
恨みを与えた者は捕らえられ、頭、胴体、腕、脚、に分断され、山の祠に埋められる
そのことで共同体である自分を戒めるのである
そして再び死者を海還りさせる
これがうちの島に伝わる風習