09/07/05 05:33:46 /vvkyD0e0
>>768
ぶっちゃけて言ってしまうとただの人間。
いわば「官邸公式日誌」である『徳川実紀』には符合する記録がある。
「慶長四年四月四日、駿府城の敷地に、ボロを着て髪は乱れ、指の欠けた男がいるのを警護の役人が発見、
逮捕して切り捨てようかと家康に伺いを立てたが、「何をしたわけでもなかろう」という家康の判断で、
城外に放り出して落着した」というシンプルな日報。まあ城の庭に入り込んだ浮浪者だったんだろう。
これが人口に膾炙する内に「目鼻口がない」「肉人」だとか「天を差してポージングをキメた」とか
「伝え聞いた偉い学者が『白沢図』に載っている有り難い仙薬の『封』だと言った」とか尾ひれが付きまくって、
『大歳』も『のっぺらぼう』もフュージョンし、いわば「バラエティーエッセイ集」の『一宵話』に収録されたと。
そもそも誰よ。「伝説上」の書物『白沢図』に載っているとされる、形態不明の『封』と判断したその学者って。
「あー知ってる!『ネクロノミコン』で見たぜ!俺、ミスカトニック大の教授」ってぐらい無茶な話。
個人的には「ゆるキャラ」説で可。