後味の悪い話 その101at OCCULT
後味の悪い話 その101 - 暇つぶし2ch193:1/3
09/03/12 23:54:54 0Q7IK+v+0
>>180
なんか思い出した タイトル忘れたけど短編の漫画

高校生ぐらいのと、20代後半ぐらいのと、二組のカップルが遊園地に来ていた。
(以下、高校生カップル→少年・少女、20代後半カップル→男・女と表記)
池の真上を通るジェットコースターに乗りこむ二組。
元々遊園地に来ることも気のりじゃなかった少年は、嫌な気がするといって避けようとしたが、
少女に押されて仕方なく乗るはめになった。

途中で通過するトンネルの中でジェットコースターは停止した。
トンネル内には占いコーナーのようなものがあり、占い師がそれぞれの過去や未来を言い当ててくれるという。
人それぞれが持つ、なんとなく嫌いなものや苦手なものには、
実は明確な原因があり、それは本人すら知りえない過去や未来の出来事が関わっているのだという。

男は訊ねられるまま、人の首筋が苦手だと言った。見ているとゾクっとするという。
占い師は、それは男の「大過去」に原因があるという。
男は前世で、罪人の処刑を行う首切役人だった。
一刀で首と胴を綺麗に分けるその太刀さばきは見事なものだったが、人々からは恐れられていた。
しかし、首切役人は周囲の目を気にすることなく、より効率よく処刑を行えるよう、日々首切りの技を洗練させていった。
ある時、妻の浮気が発覚した。
「誰かが必ずやらなければいけない仕事だから、その職についてることであなたを責める気はない
 でも、あなたが首切りを楽しんでいることに気づいてしまった もう恐ろしくて一緒にはいられない」
首切役人は怒りに任せて妻を斬殺した。
血まみれになりながら、自分が笑っていることに気づき、妻の言葉が事実であることを知った。
乱心したとして処刑されることになった首切役人は、素直に自分の首を切られる瞬間を待った。
震えている新米の首切り役に向かい「遠慮することなく一気に首を落としてくれ」と落ち着いて言った。
しかし、新米の腕は未熟で、刀は途中で止まってしまった。
「やはり俺ほどの腕を持つ者はいないのだな」と笑いながら、
首切役人は何度も首を刺された末に、やっと息絶えた。

占い師はそれらのことを男に聞かせ、男は本当は首に恐怖しているのではなく、
前世から続く、首を切りたいという衝動に震えを感じているだけなのだと言った。


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