09/03/07 07:25:23 ez28hUmQ0
7年ほど前だったか、茨城の久慈浜に海水浴に行ったとき
ナンパした地元の女の子とどこか遊びに行こう、ということになり、
心霊スポットに行きたい、というベタな展開になった。
女の子のナビに従って到着したのは、山の中だった。具体的な場所は分からない。
久慈浜から1時間ほど車を飛ばした所だったと記憶している。
彼女たちは「きちがい村」と呼んでいたが、実際に行ったことは無いという。
道中自信が無さそうなことも言っていたので、本当に目的の場所だったのかもわからない。
車にかかるほど笹が茂った、車一台通るのがやっとの細い道を抜けると
3つか4つか民家の見える場所に着いたが、
人気も無いので車を降りて探索することにした。
手近にある民家のほとんどは築数十年程度のそこまで古くは無い家に見えたが、
全て雨戸が閉められ、表札も無く、空き家のようだった。
点在している電柱の一つに、目のような変な模様の落書きがびっしりと書かれていた。
ある民家の駐車場に止められた(捨てられた?)、
古く汚い、とても動きそうは無い赤い車の中を覗いてみると
ボロボロになったマネキンと、中に何かが入った黒いゴミ袋が詰め込まれており、
そのあたりで俺達は不安になり、こりゃやべえ、帰ろう、ということになった。
車に戻り、笹の道に入ろうとしたとき、
連れの一人が「お前見たか?」と聞いてきた。
聞き返すと、別の家の雨戸の隙間から家の中の様子が伺えたが、
電気を落として真っ暗なのにも関わらず、間違いなく人が居たという。