09/01/27 00:27:21 j/5lQ8Hn0
Uがバイトを休んだ。
Uとは、僕のバイト先の同僚であり、「見える人」である。
彼はそんなに身体が丈夫な方ではないらしく、しょっちゅう風邪を引いたり
酒を飲めば吐いたりしているのだが、バイトを休むのは珍しい。
多少の風邪や二日酔いぐらいなら、無理して出てくるからだ。
実際、なんどもそんなUを見た。
しかも、一日だけではなく三日ほど休んだ。
Uは一人暮らしであり、彼女はいるが県が違うため、現在一人でいるだろうと思われた。
(と言うか、Uは彼女に風邪を引いていることを話していなかったらしいが)
そうなるとなんとなく心配になってくる。
メールしても返信は来ないし、電話をかけても出ない。
もしかして死んでるんじゃ? と嫌な考えがかすめたので、
「今からUの家行くけど、なんか買って来て欲しい?」とメールを打ってみた。
返事が来なくても行くつもりだったのだが、来た。
「大丈夫。もう治るから来なくてもOK」こんなような内容だった。
今までどうメールを打っても返信を寄越さなかった癖に、妙にすばやい対応だ。
「治ったんだ。明日のバイトは来れるのか? 店長が心配してたぞ」と打つと、
「多分行けると思うけどわからない」と返って来る。
「それ、治ってないんじゃね?」
「そんなことはない。治っている」
どうも様子がおかしい。
治っているという割には、明日バイトに来るかわからないなどと言う。
Uはフリーターであり、欠勤がもろに給料に直撃するので、そうそう休んでいられる
余裕はないはずだ。