08/11/23 14:19:32 uUinfyb50
新嘗祭神嘉殿の儀は、夜中のご祭典であって、「タの儀」(午後六時から八時まで)と「暁の儀」
(午後十一時から午前一時まで)からなり、同様な儀式が二回行なわれる。
陛下は、お告文を奏上される。五穀の豊饒を神々に感謝され、国家の繁栄と国民の福祉を
ご祈願になるのである。
お告文が終わると、神々にお供えしたものとまったく同じ米のご飯、粟のご飯、白酒、黒酒
などを陛下自らも神々と向かい合って召しあがる。いわゆる「御直会」である。
この問、皇太子殿下は南庇の間の中央の拝座に着いてご拝礼になる。
庭上の幄舎におつきになっていた各皇族はじめ参列者は、神嘉殿正面木階下に参進し拝礼する。
この間神楽歌は絶え問なく演奏され、庭煉は赤々と焚かれている。
この新嘗の祭儀は後土御門天皇が文正元年(一四六六)にご即位の大嘗会を行なわれてから
長い間止されていたが、桜町天皇の元文五年(一七四〇)に新嘗祭の旧儀が再興された。
光格天皇の寛政三年(一七九一)には神嘉殿を再建され、古代そのままの新嘗祭の祭儀が行なわれ
それ以来毎年の例とされた。
明治元年の新嘗祭には、とくに布告してその趣旨を一般に周知せしめられ
同四年十一月十七日には皇屠吹上御苑内に悠紀、主基のご殿を建て、御代一度の大嘗会を行なわれた。
この祭儀は古来、十一月下旬の卯の日に行なわれる例であったが、改暦ののちは明治六年に
行なわれた新嘗祭の日、十一月二十三日をもって今後の祭日と定められた。
宮中の祭儀のうち、神代から続いているもののなかで新嘗祭は最も古いものであり
古来のしきたりが今によく維持されている。
平成20年の祭祀におけるお出まし一覧
○新嘗祭神嘉殿の儀 11月23日 天皇陛下 皇太子殿下 すべての男子成年皇族
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