08/11/23 14:13:53 uUinfyb50
>>223自己レス
某ブログで、新嘗祭の様子が詳しく書かれていたので転載しておきます。
(元の出典は 入江相政著「宮中歳時記」)
新嘗祭
・新嘗祭前一日鎮魂の儀
鎮魂祭は、天皇陛下、皇后陛下、皇太子殿下、皇太子妃殿下の御魂を鎮め奉り、ご寿命のご安泰と
長久とを祈願する祭儀である。十一月二十二日、賢所構内の綾綺殿において行なわれる。
天皇陛下の出御はない。
鎮魂祭の起源については、『古語拾遺』に「凡そ鎮魂之儀者、天鈿女命之遺跡」とあり
天岩戸の故事を起源とする。その後、大宝令に「仲冬下ノ卯大嘗祭寅ノ日鎮魂祭」とあり
それから永久の制度と定められた。この日は、新嘗祭(当時は大嘗、新嘗について区別は
なかった)前一日にあたる。このように連綿として行なわれたが、中世戦乱の時代に中絶し
ようやく光格天皇の寛政九年(一七九七)に再興され、新嘗祭の前夜、白川神祇伯家において行なわれた。
明治二年には束京神祇官において、同五年からは宮内省または宮殿等で行なわれてきたが
同二十九年からは新造された綾綺殿において行なうと定められて現在にいたっている。
新嘗祭
新嘗祭は、天皇陛下が神嘉殿において、その年に収穫された新穀のお初穂を天照大神をはじめ
八百万の神々にお供えになり、また自らも召しあがる行事で、最も古くまた最も大事にされて
きた祭儀である。皇太子殿下も神嘉殿にご出席になりご拝礼になる。
この祭儀を新嘗祭神嘉殿の儀と称する。
また伊勢神宮にも勅使を差し遣わされ、内宮、外宮に幣物をお供えになる。
これを神宮新嘗祭奉幣の儀と称する。また当日午後二時、宮中三殿に神饒、幣物を奉り
天皇陛下のご代拝がある。これを新嘗祭賢所、皇霊殿、神殿の儀と称する。
(続きます)