08/10/12 23:38:24 HYA7lgtvO
>>128
病気は病気とは何かといった定義によっても変化します。たとえば何らかの事情
により産まれながらにして短命な人がいたとします。この人は病気でしょうか?
平均から思い切り離れていれば社会的に病気ということにされるでしょう。しかし
大半の人の寿命もだいたい同じぐらいだったら社会的には病気と認識されないかも
知れません。同じように寿命が来たんだと思われるでしょう。たとえば40歳で
死ぬ病気だったとして、江戸時代なら単に寿命だと思われるだけです。江戸時代の
平均寿命はだいたいそんなものだったからです。もちろん医者は一般の人よりも
詳しい事情がわかります。しかしわかっていてもこの歳なら仕方ないだろうと
その時代における常識に合わせて考えて終わりでしょう。今の時代なら八十歳の
人が死ぬようなもんです。
つまり病気は社会的に作られた概念でもあるんです。実際に体が動かないなどの
物理的症状はありますが、それをどうとらえるかによって意味が大きく変化します。
たとえば寝たきりになったとして、これは今の日本社会では社会的には死んだも
同然になってしまいますが、百年後にはそれでも普通に働ける環境が整っている
かも知れません(ネットや電脳化などの技術によって)。もしそうならそんなものは
病気の内に入らないのです。何一つ諦めたり落胆したりする必要がないのです。
起こっていることが全く同じであるにも関わらずです。