08/07/22 18:31:14 kZhhfvmP0
まあ物理板のブラウンガススレはボチボチ新しく出た情報をまとめていきましょう。
トルコのチャタル・ヒュユクネタの次は、カッパドキアの地下都市の話です。
このすれではまだカッパドキアの話は出していませんでしたね。
トルコのちょうど中央に位置するカッパドキアは、奇岩郡やキリスト宗教洞窟などで
有名な場所です。
カッパドキアの地下都市は、キリスト教洞窟や奇岩郡のあるギョレメから南西
の方角にあります。代表的なのはカイマクル地下都市、ここが一番観光などでよく行か
れる場所です。
この地下都市は現在発掘がされているのが地下8階まで、機械での探査によれば地下20
階まで掘られているようです。地下8階までで1万6千人の収容が可能でした。
物資の搬入出と井戸をかねた深さ1500mの井戸をはじめ、居室、家畜小屋、墓所、
炊事場、貯蔵庫など人が生活するのに充分な施設が整い、各部屋はトンネルで結ばれ、
円盤状の石の扉が侵入者を防いでいた。
地下3階に設けられたトンネルは、9キロ離れたデリンユク地下都市と繋がっていました。
このトンネルの長さは日本で5番目に長い東京湾アクアトンネルと同様の長さで当初として
驚異的な長さであり、正確に2つの都市をつなぐ測量技術も注目される。
さてこの遺跡だが、歴史ではA.D3世紀にローマの迫害から逃げて来たキリスト
教徒によって掘られたと言われている。ギョレメには実際キリスト教徒が使っていた洞窟が
残っているからだ。
しかしB.C(紀元前)5世紀にギリシアの歴史家クセノフォンが「アナ・バシス」において
この地下都市を紹介している。その本によれば、紀元前5世紀にはすでに11万人が地下都市で
生活しており、その時点ですでに現在確認されている洞窟のほとんどが掘られていたと記録に
残っている。これはオーパーツ研究家南山宏が始めに指摘し、その後学会もこれを認め
現在の書籍には必ずクセノフォンの記述が引用されるようになり、紀元前より前から存在した
と言うことは広く認められるようになった。