09/07/24 02:22:02 cOM3D6Le0
515:本当にあった怖い名無し
09/07/26 19:20:31 e+lX44TiO
「虫がうるせー。蝉か」
「お前がうるせーよ」
「なんだとこの野郎」
「幽霊が喋んなよチッ」
「舌打ち。なんて女々しい野郎だ」
「除霊祭開催すんぞコラ」
「フハハやってみろ。できるんならな」
「……」
「無能が。寝れ」
「……俺はおばあちゃんに会いたかったのに」
「ババコンかよ。きめぇ」
「…うるせぇ」
「へこみやがった。降霊祭もこなせない腑抜けが」
「……うるせぇ」
「無能が。寝れ」
「……」
「腑抜けが」
「……」
「無能め」
「……」
「寝やがった」
「……」
「……半月もしたら連れて来てやるから心配すんな」
516:本当にあった怖い名無し
09/07/26 22:09:57 PonPapiY0
ばぁちゃん・・・・・
517:本当にあった怖い名無し
09/07/29 22:08:54 tqqAqSdy0
ほ
518:本当にあった怖い名無し
09/07/29 22:17:53 vvMjoAE70
し
519:本当にあった怖い名無し
09/07/29 22:48:40 UapEWHUN0
の
520:本当にあった怖い名無し
09/07/29 22:50:47 Nb4geFeh0
カ
521:本当にあった怖い名無し
09/07/29 23:54:45 dx7kPYHl0
ー
522:本当にあった怖い名無し
09/07/30 00:00:11 /EpG90qE0
ビ
523:本当にあった怖い名無し
09/07/30 00:00:32 UapEWHUN0
ィ
524:本当にあった怖い名無し
09/07/30 10:16:21 3bn8Pf590
. ____
, ´ `ヽ ◯
/ (_) (__\
/) , -― ―--、
/ _ / \ O
/ (_/ , -―――- 、r{ o
/ / / V
ト、) / / ‐― ―‐- i
, ´ ̄i i / "" r~i ""ト、
l .! V i__l / i
ヽ__,く__ (__ハ i / /
`⌒``ー‐ ゝ-- ――――' --- ′
525:本当にあった怖い名無し
09/07/30 10:45:28 cKRjYA3z0
>>517-524
おまえらwww
526:本当にあった怖い名無し
09/08/04 03:27:48 3VqsugDJ0
何故こんな形で癒されなきゃならないんだwwwwww
527:本当にあった怖い名無し
09/08/07 01:21:14 U+YDnZG+O
ほしゅ
528:タイプA
09/08/10 22:53:14 Pn+fa1yK0
予備校に幽霊が出るという噂は聞いていた。
初めて見かけた時、彼女はとても寂しそうに見えた。
だからつい声を掛けた。
『こんな問題もわからないの。本格的にどうにもならないわね』
「やーめーてー」
河川敷の木陰に設置されたベンチで広げた参考書。
彼女は僕の左側に座り、僕のノートをチェックする。ここ最近の日課だ。
清楚なお嬢様タイプの彼女。見た目どおり成績はかなり良かったようだが。
幽霊だからだろうか、どうも無表情というか、冷淡というか。
『何故この程度の問題で悩むのかしら』
「どうせ僕は頭悪いです」
『そうね』
にべもないい物言いに落ち込む一方の僕。先日の模試の結果も最悪だった。
「ああ、受験なんてもうやめちゃおうかな」
『貴方の勝手になさいな』
「うぅ」
がっくり肩を落としながら彼女を上目遣いに見上げる。
ちらりとこちらを伺ったのだろう彼女と目があった。慌てたように目をそらす彼女。
強めの風が吹いてきて参考書が飛ばされそうになった。
慌てて押さえる僕と彼女。
尤も彼女の手は、参考書も重なる筈の僕の手も突き抜けてしまったけど。
一瞬浮かんだ寂しそうな表情を見て、何故か悪い事をしてしまった気になる僕。
「うーん。もうちょっと頑張ってみようかな」
『そう。悪あがきだと思うけど、私も暇だし貴方の気が済むまで付き合ってあげてもいいわ』
口調は相変わらずだが、何故だろう、彼女の横顔は心なしか楽しそうに見えた。
529:タイプB-1
09/08/10 22:56:20 Pn+fa1yK0
予備校に幽霊が出るというのは聞いていた。
ただの噂だと思っていた。
『あったま悪ー。こんな問題もわかんないんだー』
「うるせー!」
こないだまで俺は霊感無しのはずだったのに。
何ですかこれは。俺の頭の高さでふわふわ宙に浮いている半透明の女子は。
しかも何で俺にずっとくっついてきやがりますか?
見た目はかなり可愛いのだが、性格は…。
『参考書の後ろにエロ本はっけーん』
「うわやめれー!」
くっそう、壁抜けが出来るからって机の中も本棚の裏もチェックされまくる。
「つかお前そもそもなんで俺について回るんだよ!?」
『っ…それは、…面白そうだから、よ!』
一瞬戸惑ったように見えたが、やや逆切れ風味に大声を上げつつ奴はパンチを繰り出した。
当然の事ながら何の抵抗なく突き抜けたのだが、奴はそのまま身体ごと俺を突き抜けていくと、『ばーか』と悪態を吐いて出て行った。
その後も予備校で奴の姿はちょくちょく見かけたが、俺を見ると逃げるように居なくなる。
俺が気にする必要はないんだが。
気にしていたら成績に反映した。
530:タイプB-2
09/08/10 22:57:59 Pn+fa1yK0
『本当にあったま悪ー』
模試の結果が出た日。久しぶりに奴が俺の前に現れたと思ったら、即それですか。
「誰のせいだと…」
『誰のせいよ?』
「…俺のせいです」
マジ落ち込み気味の俺だったが、けらけら笑う奴を見て、何だかどうでも良くなってきた。
ついでにもう一つ解った事。
「俺、お前が好きなのかもしれん」
奴は何を言われたのかわからなかったのだろう、暫くほうけた顔をしていた。
『…ぇ?え!?いやあの、アタシ、えっと』
しどろもどろになる奴。
「まああれだ、受験終わるまでそういうのあれだけど、第一志望合格したら付き合ってくれ」
『あ、あ、頭悪い男子は嫌いって言うかそれって今のアンタの成績だと絶対付き合えないって言ってるのと同じだから!』
うを、クリティカルヒット!ダメージ三倍!
床にがっくり崩れ落ちている間に奴は姿を消した。
最近の奴は最初そうしていたように、いつも俺の頭の高さでふわふわ浮いている。
『アンタの本気度を確かめてるだけだから』とか言っている。
普段参考書の問題を解いている時、間違えていると溜息つかれる。時々具体的に指摘もしてくれる。
そういう時には必ず『頭悪すぎて見てられないだけだから』と注釈がつくが。
おかげで成績は上向き、第一志望も希望圏に入りそうだ。
531:タイプC?
09/08/12 00:27:17 c4rN7M/h0
左京区の自宅に幽霊が出るという噂は聞いていた。
初めて見かけた時、彼はとても暇そうに見えた。
だからつい声を掛けた。
『このような問題もわからないのですか。本格的にどうしようもないと言うしかありませんね』
「やっやめてください!」
河川敷の木陰に設置されたベンチで広げた参考書。
彼は僕の左側に座り、僕のノートをチェックする。ここ最近の日課だ。
典型的な学者タイプの彼、というか先生。見た目どおり成績はいいどころの騒ぎじゃない。中間子理論だし。
幽霊だからだろうか、どうも無表情というか、冷静というか。生前のままというか。
『なにゆえこの程度の問題で悩むのでしょうか』
「どうせ僕は頭悪いです」
『良い悪いを評価できる水準では…』
にべもないい物言いに落ち込む一方の僕。先日の模試の結果も最悪だった。
「ああ、受験なんてもうやめちゃおうかな」
『悪いことはいいません。その方があなたのためです』
「うぅ」
がっくり肩を落としながら先生を上目遣いに見上げる。
ちらりとこちらを伺ったのだろう先生と目があった。慌てたように目をそらす先生。
強めの風が吹いてきて参考書が飛ばされそうになった。
慌てて押さえる僕と先生。
尤も先生の手は、参考書も重なる筈の僕の手も突き抜けてしまったけど。
一瞬浮かんだ寂しそうな表情を見て、何故か悪い事をしてしまった気になる僕。
「うーん。もうちょっと頑張ってみようかな」
『確かに帝大も力が落ちたと聞いていますが、しかしいくら何でもあなたの実力では。尤も私も暇ですから付き合うのは吝かではありませんが』
口調も相変わらずだし、何故だろう、先生の横顔は心なしかやるせなさそうに見えた。
532:本当にあった怖い名無し
09/08/12 01:51:32 HoHDqZ2+0
>>517-524ワロタ
533:本当にあった怖い名無し
09/08/12 16:47:42 Wo+FjnXHO
>>528-531
素晴らしい
これぞツンデ霊
534:本当にあった怖い名無し
09/08/12 17:12:02 VXMfk8e10
生前学者だった幽霊って幸せだろうな
生きていたら観測できない謎の現象だらけだし
海洋や宇宙も行き放題だし幼女のパンツ見放題だし
ちょっと死んでくるノシ