なにそのツンデ霊★九人目☆at OCCULT
なにそのツンデ霊★九人目☆ - 暇つぶし2ch500:.んはあ~
09/07/07 11:23:07 pmmjQkAs0
      __   。。   。
    /   `ヽ|ノ_ノ   
    l ,-、   / ゚ w゚) < 500
   ( ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄)
   \_|_____○/

501:本当にあった怖い名無し
09/07/10 01:49:12 gRgdlL/tO
ちょっと海行って溺れてくるノシ

502:本当にあった怖い名無し
09/07/10 16:03:30 SJlqDeLlO
いってらノシ

503:本当にあった怖い名無し
09/07/13 19:37:37 SR8KdD6j0
俺は孤高の錬金術師。
某エルリ○ク兄弟のように徒党を組んだりはしない、一匹狼だ。
なぜなら独りだからだ。ていうか、なぜだか独りだからだ。
俺の崇高な理念を理解できる人間がいないせいだろう。だから悔しくなどない。
……ほんとうだからな。

例の某兄弟は俺に雷鳴の如き閃きを与えてくれた。
先に言っておくが、パクリではない。オマージュっていうかつまりそのアレだ。
とにかく天才の俺だからこそ、こんなアイデアを思いつくことができたのだ。

「さてイキナリだが、そこの名も知らぬ亡霊よ」
「まったくもっていきなりね」
「できれば1レスに収めたい主義なんだ」
「わけわかんない。アタマ沸いてんの?バカみたいな顔してバカなの?」
ムカつく女だ。俺の理想とする被検体の適性には程遠い性格をしてやがる。
だが、まあいいだろう。どうせヤることはいっしょだ。
俺は持参した人形のうなじの辺りに錬成陣―印を描きいれた。
「いまからおまえをこの人形に定着させる」
「なにそれキモイ ヤだ」
「キモイ!? キサマァ! 俺のアリスをバカにするな!」
自らモデリングした3DCGを基に、かのオリエン○ト工業に作っていただいた精巧な人形、
イヤ理想の女、アリスへのあんまりすぎる評価に、俺は思わず声を荒げた。
くそ落ちけつ俺。冷静に事を運ぶのだ。

504:本当にあった怖い名無し
09/07/13 19:39:03 SR8KdD6j0
「それで私がソレに乗り移ったとして、なにするつもり」
「なにっ…て。いや? タダの…好奇心?」
「なんで疑問系なの」
「…………」
「変態」
「なんでだよ?! まだなにもいってねーだろ!!」
「変態!変態!変態!」
「チクショウもういいや! おとなしくしろっ!」
俺は裂帛の気合とともに印に力を送りこんだ。
女の姿が魔封波よろしく螺旋を描いて人形へと吸いこまれてゆく。
「や、やめ――」
中空から響いていた叫び声が、アリスの喉もとへと移動したのを確認し、俺は歓喜した。成功だ。

「気分はどうだ」
「……最悪…身体って、こんなに重かった…?」
生身? は久しぶりなのだろう、アリスの姿をしたそれは、つらそうに背中を丸めて立ち上がった。
「でも、この地面の硬い感触。生きてるって感じがする」
「そうかそれはよかったところでだ」
「イ・ヤ」
凄まじい形相で睨まれた。
くそう。なまじっか理想の外見にしてしまっただけに、拒まれると弱いな。
しかもなにやらなにからなにまでバレバレらしい。……まだなにも言ってないのに。
「アテが外れて残念ね。だけど、おもしろそうだからこのカラダは貰ってあげる」
「ちょ、それは特注の…! 高かったんだぞ! 」
『アリス』は小首を傾げて少し考えたのち、悪戯っ子のような、無邪気で残酷な笑みを浮かべてこう言った。
「そうだ。『私の』カラダを作ってくれたら考えてあげる」

――くそったれ。


505:本当にあった怖い名無し
09/07/13 19:39:58 SR8KdD6j0
それから。
俺はそのクソ生意気な女の身体を再現するために働くこととなった。
女の注文は細かく、俺のモデリングにいろいろと口を出してきた。
どうやら俺の見た姿と、本人が思いこんでいる容姿との間には相当の差異があるらしく、作業は難航した。
まったくうるさいやつだ。化粧なしでそんなアイラインの人間がいるはずがねー。
乳はそんなに垂れてないだと? 直で見たことないから、自己申告のバストサイズにしたらこーなったんだよ。
リアルの人間なら絶対にこーなる。わかったか垂れチチ野郎。
ああ?そこは作らなくていいって? そういうわけにいくか俺は完璧主義なんだよ。
てゆーか最も重要なぐはっっ!?

万事そんな調子だから、調整に手間取ってしかたなかった。
俺が頭を悩ませているというのに、あいつは手に入れた身体でふらふらと出歩いては現世を満喫しているようだった。
金がないから気に入った服が買えないと言っては、自分で裁縫したりした。見事に生地が全滅した。カンベンしてくれ。
仔犬を拾ってきたりもしてくれやがった。錬金術師たるもの、アトリエ、いや、家で動物を飼うわけにはいかない。
一歩間違えばザ・フライだ。
そう告げたところ、庭に勝手に犬小屋を建て始めた。俺はまったく手伝わなかったのでだいぶ苦労したようだが、
一応のところ、完成したようだった。不恰好極まるシロモノで、まるで木でできたカマクラだったが、本人は満足気だった。
肝心の仔犬はどこかへ行ってしまったけれども。
急に夕食を作ると言い出し、買出しに連行されたりもした。
……食える食材を使ってなぜこんなにも体に害のありそうな物体を生み出せるのか、不思議だった。
つーかてメーは食う必要ねーじゃん? とんでもねぇイヤがらせだ。なに笑ってんだこのサドめ。


506:本当にあった怖い名無し
09/07/13 19:40:52 SR8KdD6j0
納入の日。
完成した人形を、ふたりで眺めていた。
長かった。疲れた。ケンカばっかりしてたし。退屈はしなかったが。
女はさすがに感慨深いのか、妙にしおらしかった。
「こんなふうに人と話したり、いっしょにお出かけしたりとか、もう、ないと思ってた」
「死人だからなあ」
「ありがと」
「おう。おまえはもっと感謝するべきだ」
「うん」
「…………」
「なによ」
調子狂うな。背中が痒くてしかたない。さっさと仕事するか。
「じゃあ、そっち移すぞ」
「あ。さいごに」
「なんだよ」
「へ、ヘンなことしたら承知しないからね!」
「? するもなにもねーだろ」
させてくれねーんだから。
動かないうちに縄で縛っておこうかと考えていたのはヒミツだ。
さあ、仕上げだ。
俺は印を新たな人形に描きこんだ。慎重に、力を送りこむ。前回と同じように。

その人形が、動くことはなかった。

507:本当にあった怖い名無し
09/07/13 19:41:51 SR8KdD6j0
俺は孤高の錬金術師。
いま、錬成に失敗したもえないゴミを中和剤にすべきか、それともロードするかで悩んでいる。
いやあ、扱いが難しい+3が従属してたのを見逃してたよ。
あのとき。
霊の存在は、術のさなかに掻き消えた。くだらない捨て台詞を遺して。
まったくなんて勝手な女だ。
文句ばかりで、無愛想で、不器用で。どうしようもないやつだった。
(アンタに言われたくないわよ!)
部屋の隅の人形が、そういう目で見ている気がした。


508:本当にあった怖い名無し
09/07/14 01:12:10 peuvJySL0
コレは新しい!!

509:本当にあった怖い名無し
09/07/16 06:36:05 ppjlNQs/O
新し過ぎるだろw

510:本当にあった怖い名無し
09/07/18 15:49:27 PQ8qAdY30
はげます

511:本当にあった怖い名無し
09/07/18 16:03:34 fau/FMaL0
鳥肌怨読棺

一人の語りべ 国生さゆりが、世にも恐ろしい奇々怪々な物語を朗読。
番組中には毎回、アッと驚く『恐怖の仕掛け』も隠されています。
最新のオリジナル怪奇伝説から、「番町皿屋敷」「牡丹灯籠」など
古典怪談を現代的シチュエーションに書き下ろした物語まで幅広く
ラインナップ。素肌をつぅ~と一筋の汗が流れ落ち、背筋がスーッと
冷え切る。通勤通学の電車内での、新しい「聴き読書スタイル」とし
ても注目です。1話5分
URLリンク(beetv.jp)

512:本当にあった怖い名無し
09/07/20 21:52:12 L2xWaSTtO
>>491
それです
どうもありがとう

513:本当にあった怖い名無し
09/07/21 19:46:51 gk0kLS+EO
日本の夏
ツンデ霊の夏

514:本当にあった怖い名無し
09/07/24 02:22:02 cOM3D6Le0



515:本当にあった怖い名無し
09/07/26 19:20:31 e+lX44TiO
「虫がうるせー。蝉か」
「お前がうるせーよ」
「なんだとこの野郎」
「幽霊が喋んなよチッ」
「舌打ち。なんて女々しい野郎だ」
「除霊祭開催すんぞコラ」
「フハハやってみろ。できるんならな」
「……」
「無能が。寝れ」
「……俺はおばあちゃんに会いたかったのに」
「ババコンかよ。きめぇ」
「…うるせぇ」
「へこみやがった。降霊祭もこなせない腑抜けが」
「……うるせぇ」
「無能が。寝れ」
「……」
「腑抜けが」
「……」
「無能め」
「……」
「寝やがった」
「……」

「……半月もしたら連れて来てやるから心配すんな」

516:本当にあった怖い名無し
09/07/26 22:09:57 PonPapiY0
ばぁちゃん・・・・・

517:本当にあった怖い名無し
09/07/29 22:08:54 tqqAqSdy0


518:本当にあった怖い名無し
09/07/29 22:17:53 vvMjoAE70


519:本当にあった怖い名無し
09/07/29 22:48:40 UapEWHUN0


520:本当にあった怖い名無し
09/07/29 22:50:47 Nb4geFeh0


521:本当にあった怖い名無し
09/07/29 23:54:45 dx7kPYHl0


522:本当にあった怖い名無し
09/07/30 00:00:11 /EpG90qE0


523:本当にあった怖い名無し
09/07/30 00:00:32 UapEWHUN0


524:本当にあった怖い名無し
09/07/30 10:16:21 3bn8Pf590

       .           ____
              ,  ´       `ヽ         ◯
                 /   (_)     (__\
           /)    ,   -―  ―--、
          /  _ /              \     O
            /   (_/   ,   -―――-  、r{   o
        /    /   /              V
         ト、)  /  /      ‐―  ―‐- i
     , ´ ̄i   i /      ""     r~i  ""ト、
     l   .!   V                  i__l   / i
     ヽ__,く__ (__ハ   i              /  /
         `⌒``ー‐ ゝ-- ――――' --- ′

525:本当にあった怖い名無し
09/07/30 10:45:28 cKRjYA3z0
>>517-524
おまえらwww

526:本当にあった怖い名無し
09/08/04 03:27:48 3VqsugDJ0
何故こんな形で癒されなきゃならないんだwwwwww

527:本当にあった怖い名無し
09/08/07 01:21:14 U+YDnZG+O
ほしゅ

528:タイプA
09/08/10 22:53:14 Pn+fa1yK0
予備校に幽霊が出るという噂は聞いていた。
初めて見かけた時、彼女はとても寂しそうに見えた。
だからつい声を掛けた。

『こんな問題もわからないの。本格的にどうにもならないわね』
「やーめーてー」
河川敷の木陰に設置されたベンチで広げた参考書。
彼女は僕の左側に座り、僕のノートをチェックする。ここ最近の日課だ。
清楚なお嬢様タイプの彼女。見た目どおり成績はかなり良かったようだが。
幽霊だからだろうか、どうも無表情というか、冷淡というか。
『何故この程度の問題で悩むのかしら』
「どうせ僕は頭悪いです」
『そうね』
にべもないい物言いに落ち込む一方の僕。先日の模試の結果も最悪だった。
「ああ、受験なんてもうやめちゃおうかな」
『貴方の勝手になさいな』
「うぅ」
がっくり肩を落としながら彼女を上目遣いに見上げる。
ちらりとこちらを伺ったのだろう彼女と目があった。慌てたように目をそらす彼女。
強めの風が吹いてきて参考書が飛ばされそうになった。
慌てて押さえる僕と彼女。
尤も彼女の手は、参考書も重なる筈の僕の手も突き抜けてしまったけど。
一瞬浮かんだ寂しそうな表情を見て、何故か悪い事をしてしまった気になる僕。
「うーん。もうちょっと頑張ってみようかな」
『そう。悪あがきだと思うけど、私も暇だし貴方の気が済むまで付き合ってあげてもいいわ』
口調は相変わらずだが、何故だろう、彼女の横顔は心なしか楽しそうに見えた。

529:タイプB-1
09/08/10 22:56:20 Pn+fa1yK0
予備校に幽霊が出るというのは聞いていた。
ただの噂だと思っていた。

『あったま悪ー。こんな問題もわかんないんだー』
「うるせー!」
こないだまで俺は霊感無しのはずだったのに。
何ですかこれは。俺の頭の高さでふわふわ宙に浮いている半透明の女子は。
しかも何で俺にずっとくっついてきやがりますか?
見た目はかなり可愛いのだが、性格は…。
『参考書の後ろにエロ本はっけーん』
「うわやめれー!」
くっそう、壁抜けが出来るからって机の中も本棚の裏もチェックされまくる。
「つかお前そもそもなんで俺について回るんだよ!?」
『っ…それは、…面白そうだから、よ!』
一瞬戸惑ったように見えたが、やや逆切れ風味に大声を上げつつ奴はパンチを繰り出した。
当然の事ながら何の抵抗なく突き抜けたのだが、奴はそのまま身体ごと俺を突き抜けていくと、『ばーか』と悪態を吐いて出て行った。

その後も予備校で奴の姿はちょくちょく見かけたが、俺を見ると逃げるように居なくなる。
俺が気にする必要はないんだが。
気にしていたら成績に反映した。

530:タイプB-2
09/08/10 22:57:59 Pn+fa1yK0

『本当にあったま悪ー』
模試の結果が出た日。久しぶりに奴が俺の前に現れたと思ったら、即それですか。
「誰のせいだと…」
『誰のせいよ?』
「…俺のせいです」
マジ落ち込み気味の俺だったが、けらけら笑う奴を見て、何だかどうでも良くなってきた。
ついでにもう一つ解った事。
「俺、お前が好きなのかもしれん」
奴は何を言われたのかわからなかったのだろう、暫くほうけた顔をしていた。
『…ぇ?え!?いやあの、アタシ、えっと』
しどろもどろになる奴。
「まああれだ、受験終わるまでそういうのあれだけど、第一志望合格したら付き合ってくれ」
『あ、あ、頭悪い男子は嫌いって言うかそれって今のアンタの成績だと絶対付き合えないって言ってるのと同じだから!』
うを、クリティカルヒット!ダメージ三倍!
床にがっくり崩れ落ちている間に奴は姿を消した。

最近の奴は最初そうしていたように、いつも俺の頭の高さでふわふわ浮いている。
『アンタの本気度を確かめてるだけだから』とか言っている。
普段参考書の問題を解いている時、間違えていると溜息つかれる。時々具体的に指摘もしてくれる。
そういう時には必ず『頭悪すぎて見てられないだけだから』と注釈がつくが。
おかげで成績は上向き、第一志望も希望圏に入りそうだ。

531:タイプC?
09/08/12 00:27:17 c4rN7M/h0
左京区の自宅に幽霊が出るという噂は聞いていた。
初めて見かけた時、彼はとても暇そうに見えた。
だからつい声を掛けた。

『このような問題もわからないのですか。本格的にどうしようもないと言うしかありませんね』
「やっやめてください!」
河川敷の木陰に設置されたベンチで広げた参考書。
彼は僕の左側に座り、僕のノートをチェックする。ここ最近の日課だ。
典型的な学者タイプの彼、というか先生。見た目どおり成績はいいどころの騒ぎじゃない。中間子理論だし。
幽霊だからだろうか、どうも無表情というか、冷静というか。生前のままというか。
『なにゆえこの程度の問題で悩むのでしょうか』
「どうせ僕は頭悪いです」
『良い悪いを評価できる水準では…』
にべもないい物言いに落ち込む一方の僕。先日の模試の結果も最悪だった。
「ああ、受験なんてもうやめちゃおうかな」
『悪いことはいいません。その方があなたのためです』
「うぅ」
がっくり肩を落としながら先生を上目遣いに見上げる。
ちらりとこちらを伺ったのだろう先生と目があった。慌てたように目をそらす先生。
強めの風が吹いてきて参考書が飛ばされそうになった。
慌てて押さえる僕と先生。
尤も先生の手は、参考書も重なる筈の僕の手も突き抜けてしまったけど。
一瞬浮かんだ寂しそうな表情を見て、何故か悪い事をしてしまった気になる僕。
「うーん。もうちょっと頑張ってみようかな」
『確かに帝大も力が落ちたと聞いていますが、しかしいくら何でもあなたの実力では。尤も私も暇ですから付き合うのは吝かではありませんが』
口調も相変わらずだし、何故だろう、先生の横顔は心なしかやるせなさそうに見えた。

532:本当にあった怖い名無し
09/08/12 01:51:32 HoHDqZ2+0
>>517-524ワロタ

533:本当にあった怖い名無し
09/08/12 16:47:42 Wo+FjnXHO
>>528-531
素晴らしい
これぞツンデ霊

534:本当にあった怖い名無し
09/08/12 17:12:02 VXMfk8e10
生前学者だった幽霊って幸せだろうな
生きていたら観測できない謎の現象だらけだし
海洋や宇宙も行き放題だし幼女のパンツ見放題だし

ちょっと死んでくるノシ


最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch