09/02/25 13:24:13 D2Zav1Rr0
祖母の3回忌で。
覚悟はしていたが、全員正座だった。
「孫連」の中でも年が上の方の私なんかは、ぎりぎりの時間まで用事のあるフリをして、
後ろの方に座ることができた。
が、要領の悪い年下のいとこたちは、よりによって坊さんの真後ろの位置に。
そして長い長い長~い坊さんの読経が終わった時、すでに孫連全員の足の感覚はなかった。
さすがは坊主、すっと立ち上がる。だがその進路には、地蔵と化したいとこたちが陣取っていた。
「通してもらえますか?」という坊主の言葉に、「動けません!」と逆ギレる中学生のいとこ。
そうだ、時間を稼いでくれ。おまえの屍を踏み越えて、私たちは何事もなかったように立ち上がる……
はずが、足がぐにゃっとなって、もんどりうって倒れる叔父さん。
はひーはひーと笑いをこらえる私たち。
数分間動けなかった私たちの真ん中で、坊さんはニコニコと微笑みながら、立ちつくしていた。