08/05/28 19:26:39 TD/3JVYb0
【大予言5】誰も、物質界に外面的な気候を持つ
特別の教会によって宗教上の生活を支える必要がなくなるだろう。
未来において人間の中で発達することになる自由な宗教はすべて、「単なる理論ではなく、
直接的な人生の実践において、個々の人間の中に実際に神性の似姿が認められる」と言う
ことをよりどころとするのです。そうなるともはや宗教が強制されることもなくなります。
もはや宗教を強制する必要がなくなるのです。というのも、そのときには、それぞれの人
間が他の人間と出会うと言うことがすでに、宗教的な儀式、秘蹟となるからです。そのと
きには、それぞれの人間が他の人間に出会うと言うことがすでに、宗教的な儀式、秘蹟と
なるからです。そのときには誰も、物質界に外面的な機構を持つ特別の教会によって宗教
上の生活を支える必要がなくなります。人生全体が超感覚的なものの表現となることによ
って、教会が持ちうるただ一つの意図は―もし教会がそれ自身を正しく理解するならば
―「教会それ自体を物質界で不要なものとすること」のみになるのです。
(「天使と人間」54~55)
これは、現在私たちが言うところの宗教とは、まったく別のものです。それはもはや、
宗教という名で呼ぶことすらふさわしくないものかもしれません。
現在のような宗教はすべて、ゆっくりと消滅していくでしょう。そこにはもはや、教祖
と信者、出家と在家と言った区別も存在しなくなるでしょう。しかし、そうなるには、私
たちの意識が全面的に変化しなければならないのです。
私たちは理解においても、実践においても、質の高い肉体を備えているからと言って、人
間を単なる高次の進化を遂げた動物と見なすことがあってはなりません。私たちは「心的
な世界の根拠の中から示現するものが、人間の中に現れる」と言う感情を完全に発達させ
た上で、一人一人の人間と向かい合うべきなのです
(天使と人間 53~54)
499:a
08/05/28 19:28:30 TD/3JVYb0
これが、シュタイナーの説く未来の宗教の根本精神です。
これに対して、既存の宗教は、本当に人間存在そのものを尊ぶことを教えているでしょうか?
実際は現実に生きている人間を卑しいものと見なし、人間を度外視した「精神世界」と
証するものの中に、直接神を見出そうとしてはいないでしょうか。
現在の進化のレベルでは、人間が直接神を見たり、神に触れたりすることはありえないの
です。シュタイナーの宇宙進化論によれば、霊界は3つのヒエラルキーから成り立っていますが、人間
に直接影響を及ぼしているのは、その中で最も人間界に近いところに存在する天使たちと
四大元素霊(地、水、風、火の霊)だけなのです。
現在の唯物論的な教育において、まるで「霊界や神は存在しない」と教えられているも
同然のような私たち現代人の多くは、その結果、霊界や神についてほとんど無知同然とな
ってしまいました。
そして巷には、信者一人一人を罪深い無明のやからなど決めつけ、
「われこそは神の代理人なり」
と称して、信者に服従や「お布施」を強要してはばからないような、お粗末な「教祖様」
が数多く存在することとなりました。
一方、「人間は神性の似姿である」という罪深い宗教的哲理を悪用して、「人間は神であ
る」などと教え込むバグエワン・ラジニーシのような悪徳教祖が猛威を振るっています。人間は神
性の似姿ではあっても、正しい努力と認識に欠ければ、何処までも堕落してしまうのです。
社会的弱者や人生の道に迷う人々に、フリー・セックスや麻薬を与えて人生の重荷から開放された
と言う錯覚を与え、一方で教祖と教団幹部は莫大な富を蓄えているのです。こうしたカルトは、
オウム真理教やラジニーシの教団だけではないでしょう。
かねてシュタイナーは、こう警告していました。
500:、
08/05/28 19:32:06 TD/3JVYb0
【大予言6】チベットの文化は、少しずつ退廃と没落に向かっている。そしてアトランティス以降に
チベットで発生したものを、現代の人間はもはや利用することができない。
チベットの文化は極めて古いもので、その紀元は太古のアトランティスの時代にまで遡ります。―
中略―このような文化は、人間が現代とは別の条件の元に生きていた、あの太古の時代
にのみ、ふさわしいものでした。皆さんは次のようなことを思い浮かべてみるだけでよい
のです。すなわち当時、大気は今日と異なり、人間は今日のように重くはなく、人間の体
重は今日よりもはるかに軽く、当時の大気は今日よりもはるかに濃密でした。大気は常に
熱い霧に満たされ、そのため人間は今日とはまったく別のやり方で生きることが可能とな
ったのです。
―中略―
このようなチベット文化は、少しずつ退廃と没落に向かっています。そしてアトランティス以降に
チベットで発生したものを、現代の人間はもはや利用することができません。なぜならチベッ
ト文化は、インド文化よりも古いからです。インド文化は、地球が現在のような形姿とるよう
になった後で成立しました。これに対してチベット文化は、まったく古いものです。このチベッ
ト文化は、太古の昔には比較的善い形態のうちに存続していたものを、悪しき形態のうちに
保持してきました。特にチベットの支配者(訳注ダライ・ラマのこと)の原理は、非常によくない
形態のうちに形成されました。チベットでは、支配者になる人物は心的な崇拝を受けることに
なるからです。
(GA353 264~265)
501:、
08/05/28 19:33:06 TD/3JVYb0
「アトランティス以降にチベットで発生したものを、現代の人間はもはや利用することができない」
という指摘は、まるで今日のオウムの事件について警告を発しているかのようです。
シュタイナーほど早く、的確かつ本質的に、こうした二十世紀末の反時代的宗教感情の台頭と
その危険に対して警告を発している人物が他に居るでしょうか。
最近、著名な作家や評論家の中にまで、
「人々がイデオロギーに頼る時代は終わった。これからは宗教の時代だ」
などという趣旨の発言をしているひとがおりますが、まことに無責任であるとしかいいようがありません。
つい最近まで、無責任な進歩的知識人たちが「平和、平和」と盛んに唱えていたかと思
えば、こんどは、「宗教、宗教」と唱える知識人が活躍する順番だとでも言うのでしょうか。
現代という時代がいかに無機的で先が見えないからと言って、人々の自我(主体性や個
人的尊厳)を奪ってマインド・コントロールをかけるようなカルトや宗教に道を譲る必要が一体何処に
あるというのでしょうか。
また、今日の宗教界の退廃については、既成の宗教界もおおいに反省すべきでしょう。
まともに信者に人倫の道を説くことも怠り、ましてや本来信者の苦しみを軽滅するためで
あるはずの「序霊」行為をカネ儲けに利用してはばからないような一部の教団の姿こそ、
退廃そのものなのではないでしょうか。
502:、
08/05/28 19:38:19 TD/3JVYb0
第4章 医療と科学技術に関する「大予言」
1
機械に関する「大予言」
ルドルフ・シュタイナーは1920年前後に、将来医学や科学技術の分野において非常に大きな改革が
もたらされるであろう、と述べています。すなわち、
【大予言20】未来の人類の本性の中から、3つの能力が発達してくることになるだろう。
(GA186「変化した時代状況における私たちの時代の社会的な基本要求」)
と、予言しているのです。
シュタイナーがここで「3つの能力」と言っているのは、機械・性・医療をめぐるもののこと
ですが、人類の運命はこの「3つの能力」がどのような方向に発達するかにかかっている
と言っても、けっしておおげさではありません。
それではこれから、これら「3つの能力」に関してシュタイナーが何を予言したのか、そして、
その予言はどれほど当たっているのかを見てみることにしましょう。
今世紀初頭、ルドルフ・シュタイナーが活躍した時代に、主な動力は石炭エネルギーでした。それ以後わ
ずか70年の間に、エネルギ―の主役は石油になり、今では原子力エネルギ―や光エネルギーに
なっています。それにともない機会も驚くべき発達をとげました。向上では人間の変わりに
ロボットが作業し、様々な機械の中では半導体が大きな役割を担っています。
機械文明のこうした急激な発展は、さまざまの強い影響を二十世紀の人間と社会に与え
てきました。二次にわたる世界対戦、共産主義革命、ファシズムの台頭と衰退、人口の都市集
中化、公害、自然破壊等々の問題の底辺には、必ずエネルギー問題が横たわっています。
こうした大変化を、シュタイナーは何処まで予見していたのでしょうか。