10/05/04 09:38:00 yTcLe8Ii0
ゴールデンウィークなので、フジファブリックの志村が死んだことについて書こうと思う。
2009年悲しいニュース第一位やったな。
当然人が死んだのは非常に悲しいけど、それよりフジファブリックはもう先に進まない事がさみしいな。
フジファブリックは「FABFOX」のアルバムは本当に最高やった。
ギターもキーボードもドラムもボーカルも曲も歌詞も全部独特やったからな。
それでもベクトルは全員同じ方向に向かってる、バンドオブバンドやった。
でも、それ以降は正直迷走してる感じやった。
多分フロントマン(志村)の暴走が原因やったと思う。
「俺はこれがやりたいからお前はこうやれ」
という感じに志村は途中からなったと俺は思うねんな。
これまではメンバー全員で出し合ってたアイデアを、
志村一人の独断で進みたい方向性を示すようになってたと思う。
実際歌を聴くと音楽的な引き出しが極端に減ってたし
各メンバーの演奏もなんとなく窮屈で、編曲の奔放さは減っていったよな。
あんなに楽しそうなドラムも、いつの間にか脱退してたし。
このように、フロントマンの暴走によってバンドとしての機能が崩壊する事を”くるり化”と呼ぼう。
”オリジナル・ラヴ化”でも俺はいいけど、なかなか皆納得しないと思うから”くるり化”。
くるり化は悪いことではないと俺は思う(現にくるりは崩壊後の作品のほうがクリエイティブでイケてるよな)けど、
バンド組む人っていうのは、クオリティとかも大事やけど
それよりもバンドっていう形態で、気心知れた仲間同士で
自前で音楽を作り上げる事にロマン的なものを感じてるんやと思う。
それを続けるためにはワンマンになったら難しいな。
才能が少し浮くと、他のメンバーに色々言いたくなるんやろうけど、
そこはグっと我慢。
もしくは言ってもいいんやろうけど、一線を越えてはいけない。
まぁそんなこんなで結果的に遺作になったアルバムは、糞やったな。
どっちつかずの中途半端なメロコアやったな。
でも志村はすごい人でフジファブリックはすごいバンドな事は皆知ってたし、
こんなもんでは終わらないとも思ってたはずやな。
だから、フジファブリック(とくに志村)の
頭の中の糸的なものが、すっきり一本に繋がって、
再度音楽的な爆発するのを待っててんな。
そんなさ中でも人は死んでしまうねんな。
人の命は、本当に儚いな。