10/01/26 00:59:12 enOcdM2x0
10ページ以上ある対談だから、勝手に抜粋して載せるね
坂本:非常にまじめな感じになっちゃうんですが、死後の世界について。
水木:死後の世界のことなら、そうまじめでもないですよ。
坂本:そうですか。ぼくは子供のときから死ぬのが恐ろしいんですけれど。
水木:そう。私は5歳か4歳だったかなあ、小学校に行く前だったが、
死が存在することを知らされて非常に驚いたわけなんです。
坂本:あ、ぼくもそうです。
水木:消えてなくなってしまうということでね。
なぜ死を多少身近に感じたかというと、お爺さんの妹というのが死んで、
葬式なんかを見たから。死ぬと棺桶に入れられて、墓場に埋められる。
こういうことをするのかと思って見ていたんです。
だから、死というのは怖いもんだなと思った。
坂本:ぼくもそういうのを想像して、自分が消えて、その後、何万年も無になるのかと思うと怖かったですね。
水木:そう、何万年も先のことは考えなかったけれど、死んでしまってなくなるというのが怖かった。
坂本:恐怖で何ヶ月も暗くなっちゃったんです。
水木:遊びなんかで忘れているときはいいけれど、
ひとりになって、ふと死のことを思うと気持ち悪かったねえ。
坂本:そうです。先生のインタビューを読んでいたら、「最近は半分死人になってこの世を見ている。
半死人で生きると生が倍楽しい」みたいなことをおっしゃっていましたが。
水木:そう、そう。そうなったんですよ。そでじゃいろいろ考えたんですが、結局、ボケてきたんですよ(笑)