09/10/06 05:55:39 LiNYvm3a0
松本:やっぱ,作りましたね。で,やっぱりその,お小遣いで買えるアルバムの数ってのは限られてるから。
伊藤:無理だよねえ。
松本:「今月俺がこれ買うから,お前それ買えよ」とか。
稲葉:そうだった。絶対そうだ。
松本:で,チェンジしてお互いにカセットに取り込んで,っていうやり方してたんで。
伊藤:***するんだよね,ファンはね。
稲葉:友達とは絶対かぶらないようにしてましたね。
松本:そうそうそう。かぶらないようにしてた。
伊藤:友達に何か買わせた記憶ある? 「お前こっち買ったらいいんじゃない?」みたいな。
稲葉:いっぱい,ありますよ。で,約束して買って,お互いに買ったやつが,
向こうが買ったやつが良かったときとか,悔しかったのを覚えてますよ。
松本:はっはっはっはっは。
稲葉:俺が買えばよかった。
松本:まあ,あるよね。
伊藤:「そっちの方が全然いいじゃん。」みたいな。う~ん。
まあ,でもさ,そういうこの,好きな音楽やりくりしながらさあ,
やっぱり,いい音楽,かっこいい音楽いっぱい聴きたいわけじゃん。
でさあ,当時,まあ今でもそうかもわかんないけど,特に中高生の頃って,
頭ん中さあ,スポンジみたいに吸収力がすっげえいいじゃん。
かっこいいなとか,いい曲だなとか,めっちゃすげえバンドだなっていう,
何かそういう新しい刺激がグサグサ脳みそ刺さってきてた,時代だよね。
でも,そういう,その,あの,土台があるから,あのー,B’zとして音楽作るときもさあ,
そういう音楽の素養があるから,いろんなものが頭の中でバーっと組み合わさって,
そしてオリジナリティーとともにガーっと練り合わさっていくわけで。
そういう経験持ち得ない人がさあ,曲作んの大変だよ。
松本:いや,絶対そうだと思いますね。
伊藤:無理でしょ。
松本:だから,ほんとにね,多感なティーンエイジャーのときに,どれだけいい音楽に巡り会えるか
どうかによって,あの,たとえば,僕らみたいにミュージシャンという仕事をする人たちは特に,
そこでたぶんもう,その,ルーツが,割と根底にあるものが形成されると思う。う~ん。
だから,まあこう言っては何だけども,あんまりよろしくない音楽がすごくいいと思って,
そういう多感な時期に聴いてたりすると,俺たぶんいいもんあんまり作れないと思うんだよね。
伊藤:そうでしょ。まったく同感なのよ。