09/10/03 23:13:23 qCqqYDIO0
鹿野
「俺、『ユグドラシル』を初めて聴かせてもらった時に、このバンドの A&R の人にメールを打ったのよ。
そこには、「このアルバムはある種の人達にとってみたら素晴らしい良薬になると思うし、
ある種の人達にとってはとんでもない劇薬になると思う。
僕はちょうど新しい人生を歩み始めた時だったから、このアルバムが良薬になるような聴き方をできる生き方をして行きたいと思う。
でも、正直、今これを聴かせたくない友人もたくさんいる」って書いたの。」
藤原
「『ユグドラシル』のことを良薬にも劇薬にもなるって言ってくれたけど、音楽ってニトログリセリンみたいなものかなって思ってんだ。
ダイナマイトにするのか、心臓の特効薬にするのかはその人次第っていう。音楽に限らず映画もマンガも絵も、全部そういうもんだと思ってんだよね。
生物学的には人間にとって必要のないものだけど、だからこそ必要なんだ。
人間は衣食住さえあれば生きて行けるけど、でもわざわざそれとは全くかけ離れたものに手を伸ばすってことはそれが必要だってことなんだよ。
……音楽って『これはこういうもんだ』って言えないんだよ。ダイナマイトにしたってさ、採掘作業を円滑に進めるための使用の仕方もあれば、
殺戮兵器としての使用の仕方もある。で、一口に殺戮って言っても、快楽とかもあれば、何かを守るためにしょうがなくその手段を取る場合もある。
そうしないと自分の大切な人が死ぬとかさ。とにかく難しいんだ。音楽もそういう姿を持ったものだと思う。
人によって良薬にもなるし劇薬にもなるって話は全くもってその通りだと思う。『ユグドラシル』に限らずそういうものだと思う。で、俺はそういうものが作りたい」
「ニトログリセリンを渡された人は、それをどう使うかの責任があると思う。
ダイナマイト渡された人はそれをどう使うかの責任があると思う。
それと同じで、音楽を渡された人は音楽をどう聴くかってところに責任があって、だからこそ、
その中に喜びを見つけた時には本当に嬉しいだろう本当に強い味方になるだろうし。俺もそういう経験を何度もしてきたから。
だからこそ、『この曲を聴くと本当に落ち込んでしまう』みたいなことがあるんだと思う。
本当に聴き手の聴き方次第だと思うんだよな。初めから同じ顔しか持ってない曲なんて、いないよ、絶対に。
人間と同じだけ様々な表情があるし、ナイフと同じだけ様々な使い道がある。そういうもんだと思ってる、音楽っていうのは」
discord/GUEST:藤原基央 01
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