10/07/16 23:50:51 I/w2t5ci0
最初の4枚のアルバムは綺麗に起承転結の形になってると思う
ブーゲンビリア→激情や憎愛をストレートに表現した曲が多い。破壊的な曲が多いが、
「遺書。」のように希望を歌った曲もあるなど、初期coccoを端的に表している作品(起)
クムイウタ→「濡れた揺籠」のように前作の作風に近い曲もあるが、「うたかた。」や「Raining」のように
より穏やかなトーンの曲調で、歌詞の表現も前作ほど直接的でなく、
より抽象的で複雑な心情を表現した曲が増えた(承)
ラプンツェル→「水鏡」や「けもの道」のようにハードな激情を歌った曲もあるが、
初期のような過激な歌詞でダイレクトに情愛を表現した曲はあまりなくなる。
「ポロメリア」や「樹海の糸」は、前作までのcoccoとは違った繊細で優しい曲調(転)
サングローズ→優しさと激しさが綺麗に融合した作風。「焼け野が原」のような激しい曲にも、
初期のような破壊願望は目立たず、全体的にポジティブな強さに溢れている。
前3作のエッセンスを一つの形に昇華した作品と言える(結)
で、最終的に第一期coccoは「もくまおう」という到達点を迎えて沈黙する、というのが自分の見方。