09/12/13 00:52:16 8p5QHe6J0
>>576
俺の文意としてはまぁそんなところだな。
06年7月に俺が書いた「大塚愛評」の一部をここに公開してみる。
スレ違いだが、なにやら最近、大塚愛の話がこのスレでも多いので。
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デビューから最初のシングルヒット前後までは、等身大のリアリティを
見せておき、その後は、一作ごとに楽曲や歌唱のイメージを大胆に
変えつつも、一度掴んだファンを簡単に飽きさせないよう、細かい配慮を
しながらリリースを重ねている。
そう云う大塚愛に対し、過剰演出と嘲笑する人たちもいるが、
彼女は、自分のCDを売るためだったら、どんな演技も拒まない強さを持った
SSWだと思う。
明るくアップテンポな楽曲を歌っていても、時折見せる冷静で淋しそうな表情は、
彼女の歌の多くが「大塚劇場」で演じられているドラマであり、その演出に腐心
している彼女の心中は、おそらく複雑な思いが渦巻いていると思う。
あるインタビューで「歌の主人公のキャラと私は全くの別人。私の表現は百面相なので」
と彼女は答えている。
女性の強さ、弱さ、したたかさ、色気を歌声に織り込みながら、詞の行間を歌声で表現
出来る彼女の本質は、あの甘い歌声とは程遠い距離にありながら、聴く人の側に寄り添って離れない。
恐ろしいSSWが出現したものである。