09/02/28 09:17:34 H75zR2Wd
>>477
中野駅前のとあるジムで、和装の老人がジャージに着替えた。
その隣で、私は運動もしていないのに汗をだらだらとたらしている。
「おい、京極堂。いつも不健康そうな君が何だってこの歳になってエア・・・、エアル・・・?」
「エアロビクスだよ関口君。全く君は学生のときからずっと記憶力が悪い。最近それに拍車をかけてきているような気がするぜ?」
「よ、余計なお世話だよ京極堂。ところで、肉体労働はしないとか言っていた君がなんでエアレベクスをするんだい?」
「エアロビクスだ。僕は最近、体が急に衰えてきてね、千鶴子や敦子に運動をしろと言われ続けてね、仕方が無いから渋々やっているのさ。」
まるで月が地球に衝突したかのような仏頂面の奥には、家族に対する愛情で溢れていた。
私は少し、この男が羨ましくなってしまった。