09/08/01 13:53:32 0
>>1からの続き
これが、得意の空中戦に敗れてショックの残るチームに、さらなる波紋を呼んでいる。
オビスポは７月２日の広島戦で初先発。その試合でプロ初勝利を挙げると、その後は
制球難の周囲の心配をよそに、あれよあれよと先発３連勝を飾り、ローテの一角を実力で
もぎ取った。２２日の横浜戦では本人が「生涯で９回を投げ切ったのは初めて」という
人生初の完投勝利。原監督も「（育成選手だった）２年前には想像もできなかった投球を
してくれている」と脱帽していた。
その原監督がオビスポに「二軍に行け」というのである。
「外国人枠の問題です。ローテの中心を担うグライシンガー、ゴンザレスに加え、抑えの
クルーンが故障から復帰した。一軍外国人投手枠は３人。オビスポを含めた４人のうち、
誰かを落とさなければいけない。オビスポは育成上がりで年俸４８０万円の格安助っ人。
ほかの３人と比べると格、実績で劣る。仕方がないといえば仕方がないのですが……。
気の毒です」（マスコミ関係者）
●ドタバタ守護神の被害者
原監督は今季、チームの指針に「維新」を掲げる。名前、実績にこだわらない選手起用で、
常勝球団の礎をつくると意気込んでスタートした。実際に、これも育成選手上がりの３年目
の松本ら若手に積極的にチャンスを与え、首位を走る快進撃の一因をつくった。
「だからですよ。オビスポの二軍落ちには、選手も複雑です。陽気な苦労人で選手内では
『オビちゃん』と呼ばれるムードメーカーというか、人気者。同情してますよ。どう見たって、
調子の上がらないクルーンが一軍に残って、オビスポが落とされるのはおかしい。原監督の
方針とは逆行しますからね。それを、選手がどう思うか……」と、チーム関係者は顔を曇らせる。
確かに、右手の故障から復帰したクルーンは相変わらずの状態。一軍に昇格した直後の１９日
の阪神戦では、いきなり負け投手になっている。今季は２４試合に登板し、２敗１１セーブ。
防御率こそ、１．３８と安定しているものの、制球難から走者を出し、やっとの思いで抑えて
いるという試合が多い。内容的には完全無欠のストッパーというには程遠く、実際に投げて
みないと調子が分からないクルーンに首脳陣も選手もヒヤヒヤなのだ。
さらに続きます