09/07/30 21:32:07 ez3GUx0w0
ラグビーのワールドカップ(W杯)が日本にやって来る。
国際ラグビーボード(IRB)は開催地として初めて伝統ある国や地域を離れ、2019年大会のホスト国に日本を選んだ。
楕円(だえん)球をめぐる世界最高峰の真剣勝負を間近に見ることができるのは、国内ファンには胸高鳴るニュースだ。
だが、10年後の大会成功に向けて課題はある。不安と期待の中で開催準備はスタートする。
「W杯が来ても地獄」。日本協会のマーケティング担当理事の和田文男副会長は、
待ちに待った朗報が届いたというのに複雑な表情をしてみせた。
大会収支に関して、現時点では明るい見通しが持てないからだ。
日本協会がIRBに提出した開催計画案では日本が負担しなければならない開催経費を約300億円と見込んだ。
この中には、大会後にIRBに支払う9600万ポンド(約145億円)が含まれている。その上で黒字を約12億円と試算した。
しかし、達成目標としてはかなり厳しいといっていい。日本が手にできる収入は入場料のみ。
大会をめぐる企業からの協賛金、広告料などはすべてIRBに入る仕組みになっている。
単純計算では入場料収入だけで約300億円を上回らないと、日本協会は赤字を背負うわけだ。