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>>2より
｢グライシンガーも先発陣での勝ち頭(8勝)ですが5月には絶不調となった。
来日3年目でセ･リーグの打者が慣れてきているという見方も球団首脳はしているだけに
解雇の可能性は小さくありません｣(前出･スポーツ紙デスク)
李承燁は来季まで契約が残っているため球団側からクビにすることはできないが
昨季辺りからほとんど戦力になっておらず、今や彼が外れた方が打線が繋がると
皮肉られる有様だ。｢李承燁は巨人が優勝し本人がメジャー行きを希望した場合、
球団はこれを認めるという申し合わせをしている。今年の成績では声がかかるはずもない
ですが、球団側は出たいと言ってくれるのを心底願っていますよ｣(前出･巨人担当記者)
日本人選手でも年俸2億1千万円の豊田清、同じく年俸2億2千万円の谷佳知らがリストラの
ターゲットか。豊田は貢献しているとはいえ38歳の高齢に加えて腰痛持ち。シーズン中盤には
試合を壊す当番も目立ってきた。谷は今オフのドラフトで社会人ホンダの長野久義外野手の
獲得がほぼ決定的なため余剰戦力と見られている。｢それ以上に球団が頭を抱えているのが
高橋由伸の存在です。腰の故障から今季絶望どころか来季の戦力となるかどうかも怪しい。
外野の若手は育ってきているというのに渡辺会長のお墨つきを得て、監督手形つきで4年総額
16億円の契約をしてしまいました。期間はあと2年。本人自らが引退しない限り、来季も4億円
といわれる年俸を払わなければいけないんですからたまりませんよ｣(前出･巨人担当記者)
そんな状況だから球団としては億単位の高給選手は小笠原と阿部を除いて大半にお引き取り
願い、若くて4千万～5千万円クラスの安い選手たちでチームのスリム化を図りたいのだろう。
冒頭のある球団のフロント関係者が言う。｢でも優勝してしまうと大胆な放出はできないのが
球界の通例です。また今季の巨人では年俸をダウンさせられるような選手も見あたらない。
今は年俸の安い選手とはいえアップする総額となればかなりの額になるはずです。自分の
クビを自分で絞めるとはそういうことなんです｣
球界のヒール(悪役)だったのは昔のこと。投手、野手を問わず次々に若手が活躍し
今やフレッシュな生え抜き軍団に脱皮した巨人だが、意外な所に大問題が潜んでいたのだ。<了>