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NPB主導で魅力アップを!プレーオフ改造が必要だ
日本野球機構(NPB)が赤字体質に陥る危機を迎えている。昨年(9月期決算)は
5億8千万円の赤字を計上した。ことしも、昨年の日本シリーズが最終第7戦までもつれ、
今春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の優勝賞金がありながら、
2億円超の赤字になりそうだ。
税務当局が、審判・公式記録について収益事業であるとの新しい考え方を打ち出した。
この結果、審判員・公式記録員の賃金が必要経費扱いされなくなったのが主な要因で、
現状では毎年約3億円の赤字が見込まれる。
NPBではセ、パ両リーグの会長ポストを廃止し、コミッショナー事務局と合わせた3局の
統合を実現して、組織のスリム化は進めてきた。しかし、この程度の努力ではとても
埋め合わせできないほど、収支のマイナスは大きい。
状況の打開を目指し、各球団から徴収している7100万円の年会費について、
オーナー会議を開き、大幅に引き上げたい考えを伝えた。しかし球団側の抵抗は
強かった。会議では、負担増の明確な根拠の欠如が指摘され、逆にさらなる経費圧縮の
検討を求められた。
プロ野球は若い年齢層のファンが減少し、各球団のスポンサー確保の環境は厳しさを増す。
ではNPBはこれからどうすべきか。オーナー会議では、プロ野球は「日本の宝」との
共通認識と、魅力ある試合をつくり出す必要性を確認した。この意味は大きい。
プロ野球で最も魅力がある試合は、日本シリーズだ。これに直結するプレーオフは、
その潜在的な魅力をまだフルに発揮していない。球団のエゴが幅を利かせ、試合方式が
変則なため、わずかな収益しか上げていない。
(>>2以降へ続く)
スポニチ
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