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テレビの衰退がケータイの追い風に--元テレビ朝日プロデューサーが市場を分析
2009年を「インターネットコンテンツ元年」と掲げ、モバイルコンテンツの拡充を
進めるソフトバンクモバイル。7月22日に開催されたワイヤレスジャパン2009では、
同社の取り組みをマーケティング本部 副本部長の蓮実一隆氏が語った。
蓮実氏は2008年10月にソフトバンクモバイルに入社。それまでは約20年間、テレビ朝日で
番組プロデューサーなどを務めてきた。主な担当番組には、「報道ステーション」
「ビートたけしのTVタックル」「サンデープロジェクト」「全国一斉IQテスト」などがあるという。
長年テレビ番組の制作に携わってきた経験から、テレビの衰退が携帯電話には
追い風になっていると語る。例えば、ソフトバンクモバイルが毎月1回開催している
お笑いバトル「S-1バトル」だ。
S-1バトルを始めたのは、「老若男女誰でもそこそこ楽しめる」(蓮実氏)という点と、
制作コストの低さが魅力だったという。テレビでもお笑い番組が増えているが、
「新人のお笑い芸人であれば、テレビに出ても1回の出演料は5万円から10万円」
(蓮実氏)。オリジナルコンテンツを増やしたいソフトバンクモバイルにとって、
制作しやすいコンテンツであったようだ。
特筆すべきは、日本テレビの深夜番組「億万笑者!~S-1バトルへの道~」で、
S-1バトルの裏側を紹介している点だという。「今まで、テレビが20%しかシェアのない
携帯電話会社のコンテンツをプロモーションするということはなかったが、時代が変わった。
『放送ではあまり儲からない』というテレビ局の判断があった」(蓮実氏)。実際、蓮見氏も
テレビ局勤務時代は、「『このままでは5年後はない』と、毎晩みんなで飲みながら
話していた」といい、制作現場の持つ危機感が、番組の実現につながったとのことだ。
(>>2以降へ続く)
CNET Japan
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