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サッカーＪリーグで日本人ストライカーが奮闘している。Ｊ１は１８日から後半戦がスタートするが、
目下１０得点で得点王争いの首位に立つ石川（Ｆ東京）を筆頭にトップ１０に５人が名を連ねた。
Ｊ２も上位５人は全員日本人だ。２００２年の高原（当時磐田）以来となるＪ１日本人得点王誕生だけでなく、
１年後の南アフリカＷ杯へ向けても期待がふくらむ。（サッカー取材班）
ここ数年、得点王争いは外国人ストライカーの独壇場だった。序盤からゴールを量産しシーズン折り返し時点で
日本人はトップ１０に２、３人入るのがやっと。昨季に至っては闘莉王（浦和）ただ１人だった。
ところが今季は０５年以来のトップ１０に５人。いずれも得点王を狙える位置にいる。
特に石川は昨季までのチャンスメーカーから一転、危険なストライカーに変貌（へんぼう）した。
サイドに張り付くだけでなくあらゆるところに顔を出し、思い切りのよいシュートで１０得点。
「チームコンセプトの中で自分をどう生かすかを考えた結果で、ここからは未知の世界」と謙虚だが、
持ち前のスピードをあえて抑えることで、プレーに安定感が増した印象だ。
先月、Ｗ杯出場を決めるゴールでブレークした岡崎（清水）はクラブに戻っても好調を維持し、８得点で６位タイ。
興梠（鹿島）は一時ルーキーの大迫にポジションを奪われた時期もあったが、昨季得点王のマルキーニョスを
上回る７ゴールで鹿島の首位独走を引っ張る。「日本にいる外国人より点を取らないと、世界でやれない」と岡崎。
Ｗ杯まであと１年、「世界４強」を掲げる岡田ジャパンの一員としての意識の高さが、好結果をもたらしている。
オシム前監督も岡田監督も、日本の決定力不足について指摘されるたびに「Ｊリーグのストライカーはほとんど外国人」
と嘆いてきた。もちろん、今季の外国人ストライカーに例年ほどの爆発力がないのも事実だし、シーズンもまだ半分。
それでも「いいことだね。もっと点を取れと言いたい。日本人得点王が出てほしい」とはＪリーグの鬼武チェアマン。
彼らの奮闘は、岡田監督にとって心強いだろう。
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