09/07/16 18:40:59 0
(>>1の続き)
「『ドーン』では宇宙船という閉鎖空間を設定し、メディアの問題を随分考えました。その反動かもしれませんが、
今度はもの、からだ、手触りを書いてみたい。徹底的に生身の、対面コミュニケーションでなければ始まらない世界を
描くことになると思います」。ネット社会の加速によって、外に出て人と接触しなくても、ほぼ用が足りてしまう現代。
そんな時代だからこそ、「身体とは何なのかを、小説で考えてみたい」とも語る。
『決壊』を執筆していたころから「純文学のファンだけに面白がってもらうだけでなく、小説に関心のない人にも、
読んでもらいたい」と意識するようになった。「続きが気になって、早く新聞来ないかなと思うような連載にできれば」
挿絵は、女性誌や小説の表紙などで活躍するイラストレーターのオカダミカさん。同世代の2人の小説と絵が、
どう響き合うかも楽しみだ。
(了)
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