09/07/06 17:49:41 0
1分間のネタ見せなどお手軽な笑いが主流で、手の込んだコントは不遇な時代。そんな中、
コントを中心としたバラエティー番組「爆笑レッドシアター」(水曜後10:00)が健闘している。
深夜番組で注目され、4月にプライムタイム(午後7~11時)に昇格した。
番組の核は、はんにゃや狩野英孝ら若手8組が、三つ並んだ小舞台で順次、観覧者を前に
コントを行う「スリーシアター」。自らも駆け出し時代の1980年代後半、ウッチャンナンチャンと
して相方の南原清隆と4年にわたり、ライブハウスで観客を前にネタを磨いてきた。その蓄積が、
同局系「夢で逢えたら」への出演、そして飛躍へとつながっていった。
「お客さんのじかの反応を感じられ、成長できる場がテレビにあるのは貴重だ。出演者たちも
収録前日の深夜まで憔悴(しょうすい)しながらも、ネタを作っている」
若手の芸に新鮮な気持ちで反応できるよう、事前にコントを見ないし、求められない限り助言
もしない。ただ番組後には、良かった点を褒めるようにしている。
「彼らは互いをライバルとして切磋琢磨(せっさたくま)している。僕は何か力になれたらという
程度ですよ」
コメディアンとしてもどかしさを感じているように見受けられた。現在、レギュラー5本を抱える
が、大半がバラエティー番組の司会。多忙はうれしいが、「監督じゃなくて選手としてやりたい」
思いが強い。
昨年、南原と2人で司会をする別のバラエティー番組にピン芸人として登場した。出演に
当たり、こっそり小さなライブハウスでネタを試してから本番に臨んだという。
「いきなりテレビでやるのは怖いんですよ。ライブハウスは受ける受けないがはっきりする。
現場感覚を取り戻したかった」
芸歴20年を超えても、生放送やライブ前には緊張のあまり毎回のように吐き気をもよおすと
いう。同時に、舞台で爆笑を取った喜びも昔と同じ。「受けたら快感、受けなかったら地獄ですよ」。
そのスリルこそ笑いを追求し続ける原動力だ。 (>>2に続く)
内村光良 URLリンク(www.yomiuri.co.jp)
読売新聞(2009年7月6日(辻本芳孝))
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