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第59回安田記念(7日、東京11R、アジアマイルチャレンジ最終4戦目、GI、3歳上オープン国際、定量、
芝1600メートル、1着本賞金1億円=出走18頭)
断然人気のウオッカが直線で前が壁になる困難を打破。先に抜け出した2番人気のディープスカイを
ゴール前で捕らえて完勝した。1分33秒5(良)。充実期を迎えた愛馬に、谷水雄三オーナーは
年内引退を撤回するともとれる言葉を発した。
包囲網は厳しく、さあ出られるのか…と、もがく愛馬の様を見て谷水雄三オーナー(70)
=(株)タニミズ企画会長・京都市在住=は、不安が募るどころではなかった。
「肝を冷やしたなんてものじゃないよ」と直線の攻防をレース後に振り返ったが、その時、オーナーは
双眼鏡で愛馬に合わせていた焦点をスライドさせゴール板に持っていった。「間に合うのか…」。
決勝線まであとどのぐらい距離があるかの確認を先に行ったのである。
が、愛馬の強さは想像を絶していた。真っ先にゴール板を駆け抜けた瞬間、鼓動が激しく脈打っていたことが
分かり、「息切れした」と膝を折って笑顔を作った。「あの厳しい競馬に耐え、再び次代のダービー馬を
破ったんだから…もう頭が下がる思いです。人知を超えた馬。天からの授かり物というほかありません」と
愛馬を称えた。
そんな女傑にファンも絶大な支持を送る。宝塚記念のファン投票はダントツ。が、さすがに今季すでに
4戦を消化。今後のこともあり無理は避けたい思いからだろう。出否に関しては「状態をきっちり見極めてから」
と即答しなかった。
ただ前走のヴィクトリアマイルを勝った際には「今年限りで引退」と明言したが、「5歳になってさらなる
充実期を迎えたようだ。いずれ牧場に帰って母馬として生産界に寄与しなけらばならないのは当然だが、
その時期をいつにするかの見極め、判断は大変難しい」と現役続行とも取れるコメントで、引退時期については
曖昧さを残した。はっきりしているのは秋に得意な東京で天皇賞(11月1日、GI、芝2000メートル)-
ジャパンC(11月29日、GI、2400メートル)を使うことだけ。今後の女傑の周辺がにわかに騒がしくなりそうだ。
(水戸正晴)
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