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ドラマやCMのテーマ曲に選ばれることで、CDセールスの向上を図る―。これは音楽
業界において、もはや古典的ともいえる手法だ。CD不況が叫ばれる中、各レコード会社は
以前にもまして、タイアップ獲得に向けて奔走している。
そんな中、ミュージシャンとドラマやCMの制作陣との力関係にも、微妙な変化が生まれて
いるという。「一言でいうと、自作曲を採用してほしいミュージシャン側が、曲の制作段階から
クライアント側の言いなりになるケースが増えているのです。歌詞の書き直しは日常茶飯事、
それどころか曲作りに先立って"○○というテーマで、△△という言葉を盛り込んだ上で、
サビは明るく盛り上げて"などと、細部にわたるリクエストが出ることも少なくありません。
これは新人や若手だけの話ではなく、ヒップホップ界の大物グループRなどでさえも、楽曲の
全面書き直しに応じているといわれています」(レーベル関係者)
エイベックスが総力を挙げて売り出し中のGIRL NEXT DOORも、CMやテレビ番組との
タイアップをテコにブレイクを狙うユニットのひとつ。MAX松浦社長のお気に入りとされる
同グループのタイアップ獲得のために、エイベックス社員が企画書を抱えて東奔西走して
いるそうだ。
また、タイアップ獲得競争においては、テレビ局と資本関係を持つ音楽出版社が力を発揮
しているという。「フジテレビ系列のフジパシフィック音楽出版、TBS系列の日音、テレビ朝日
系列のテレビ朝日ミュージックなどが典型ですが、そうした音楽出版社が著作権を有する
楽曲は、やはり系列のテレビ局でよく採用されていますね。特に実績のない若手ミュージ
シャンが抜擢される場合は、大抵こうしたカラクリが働いています」(同前)
たとえば、フジテレビ系の人気アニメ『ドラゴンボールZ』の主題歌はDragon Soulなる新人
バンドが担当しているが、これもフジパシフィック音楽出版が楽曲の諸権利を管理している。
深夜番組やアニメにはこうしたケースが多く、" 系列内のマッチポンプではないか"との批判
の声も出ている。(以下略)
ソース:サイゾー(文=石山博美)2009.05.30 土
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