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私は一お笑いファンとして、この結婚を心から祝福したいと思う。なぜなら、このことによって、
松本人志をめぐるお笑い界の閉塞的な状況に大きな変化が起こる可能性があるからだ。
松本人志という芸人は、2つの顔を持っている。1つは、独創的な発想で上質のお笑い芸を
見せる「笑いのカリスマ」としての松本。もう1つは、テレビでおなじみの単なる人気お笑いタレント、
「みんなの松ちゃん」としての松本だ。松本に強い思い入れのある人は、このいずれか、
あるいは両方の側面から松本の活動を追いかけてきた。
ただ、「笑いのカリスマ」としての松本に期待をかけてきた人々にとって、ここ10年あまりの
彼がたどった道のりは、あまり満足のいくものではなかっただろう。
松本は、1997年に『ダウンタウンのごっつええ感じ』(フジテレビ)を劇的な形で降板し、
テレビで定期的にコントを披露する場を失ってしまった。その後も、映像ソフト『VISUALBUM』、
動画ポータルサイト「第2日本テレビ」で公開した新作コント『ザッサー(Zassa)』、
映画『大日本人』など、テレビ以外の場で創作活動は行われていたものの、テレビの中で
松本がお笑い要素の強い企画に真剣に取り組む姿はほとんど見られなくなってしまった。
『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』(日本テレビ)でも、ここ最近は
ダウンタウン2人でのフリートークもほとんど行われていない。
ただ、そんな状況の中でも、松本が90年代半ばに『ごっつ』や『ガキの使い』で上げたハードルは、
その後も下がることがなかった。キャリアを重ねて、松本は笑いの権威になり、
さらにはタブーになっていった。今どき、一般の視聴者なら「この前の『すべらない話』で、
松ちゃんの話はすべってたよね」ぐらいのことは普通に言っている。だが、テレビの中では、
こういった松本に対する批判めいたことは一切言ってはいけないような妙な空気がある。
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