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プロ野球のテレビ中継が、地上波からBS放送に軸足を移している。
視聴者の観戦の仕方が変わったことに加え、既存のBS放送局がコンテンツの確保に役立てたり、
新設局が知名度向上に利用したりといった背景があるようだ。
BS日テレは今年、巨人戦を52試合放送する。地上波の日本テレビは最大で
29試合としており、初めて試合数が上回った。
かつてドル箱と言われた巨人戦だが、地上波ナイターの年間平均視聴率
(ビデオリサーチ調べ、関東地区)は98年の19.7%から08年は9.7%にまで下がった。
プロ野球の視聴スタイルが多様化したからだ」。元ロッテ投手でプロ野球の球団経営に
詳しい江戸川大学の小林至教授は指摘する。お茶の間で家族そろって野球を見た時代と違い、
いまは携帯電話のワンセグ放送やインターネットのテキスト速報でも「観戦」できるからだ。
BSの番組編成も中継には有利だ。ドラマやニュースなど様々な番組を総合的に
盛り込む地上波は編成が窮屈で、試合終了まで放送できないこともある。
一方、ゆとりがあるBSは試合が長引いても最後まで中継できる可能性が高い。
小林教授は「地上波は野球中継に最適とはいえない部分がある。
BSへ移行する流れはさらに強まる」と見る。
BSは11年の全面デジタル化を機に10局前後が新たに参入する見通しだ。
チャンネル数は現在の12から2倍近くに増えそうで、競争は激しさを増す。
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