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川西町出身の作家井上ひさしさんが4日、井上世界の魅力を紹介する「吉里吉里国再発見」展開催中の仙台
文学館(仙台市)で講演、代表作の1つ「吉里吉里人」執筆の動機について「日本人はどうしてコメや憲法のこと
をちゃんと考えないのか」という疑問があったと振り返った。
岩手県内にある人口4187人の小さな町が、100%の食料自給率と世界最高水準の医療技術などを背景に、
独立を宣言するという奇想天外な物語。1981(昭和56)年に刊行され、ベストセラーになった。原型は64年、
NHKラジオで放送された「吉里吉里独立す」。
井上さんは、戦後の食料難時代を経て、コメが多く収穫できるようになってから国が減反政策にシフトすることに
「危機感を覚えた」。さらに、日本国憲法は押し付けられたもの-とする自主憲法制定の動きに疑問を持ったという。
そこから「農業と憲法を大事にするムラがあったら」と「吉里吉里人」の構想を膨らませた。
自らの創作の基本については「世の中の動きとは反対に動いて、疑ってみること」と述べた。
「井上ひさし展-吉里吉里国再発見」は7月5日まで、仙台文学館。作品に登場する吉里吉里国の国会議事堂車、
国立劇場などが再現されているほか、自筆原稿やプロットを展示している。
山形新聞 2009年05月04日 22:30
URLリンク(yamagata-np.jp)
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