09/04/29 07:12:38 0
涙はなかった。ただ、その目には生気もなかった。どうしても勝てない。
また“魔の6回”につかまった。降板を告げられベンチに腰を下ろした内海は、
ぼんやりとグラウンドを見つめた。
5回まで無失点。直球だけでなく得意のチェンジアップの制球にも苦しんだが
要所で粘った。だが、6回に先頭の赤松に右中間二塁打を浴びると、直後に
味方の野選も絡むなどして4安打で一挙5失点。5試合目の登板でも今季初勝利を
挙げられず、2敗目を喫した。
過去5試合は6回に計9失点。投球数が100球に近くなり、序盤は140キロ台
中盤を計時していた直球のスピードが140キロ前後に落ちるため、低めの
変化球も簡単に拾われる場面が目立つ。WBC日本代表で開幕前に思うように
先発調整ができなかった影響があるのかもしれない。
原監督からの「このままではニセ侍だ」という厳しい言葉に発奮した前回22日の
ヤクルト戦(佐賀)では好投しながら途中降板して悔し涙を流したが、この日は
「言葉が出てこない。情けなさ過ぎて…」と無表情でうつむいた。
もちろん、内海の乱調だけが敗因ではない。打線は00年5月以来9年ぶりとなる
2試合連続零敗。22イニング連続で適時打がなく、ここ5試合の平均得点は1・8と
打線の低調ぶりは際立つ。6回1死二塁では小笠原の左前への強い当たりで
三塁コーチの緒方外野守備コーチが二塁走者・鈴木に本塁突入を命じて憤死。
“貧打”から来る余裕のなさが招いた結果だった。
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6回1死一、二塁、タイムリーを打たれた内海哲也はいら立ちをあらわにする
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