09/04/30 23:28:58 3My8Oxdo0
別冊宝島・平成元年の右翼
別冊宝島編集部・編
JICC出版局、1989年
p46
”反共”の青年社だが、62年七月のビートたけし糾弾事件のいきさつは?
「ビートたけしがTVで言ってることが日本の将来に悪影響を与えるからだ。子供たちだって
観てるのに、ババァの首をしめろとかそんなことばかり言ってる。それで半年間、TV局の
前で抗議行動をしたんだ」
一部の報道では5000万円で解決したと言われているが―。
「いや、そんなことはない。我々はカネなんか困ってないから。運動資金は寄付してくれる
人も多いんだ。正しいことをやってれば協力してくれる人もいるんだ」
青年社と住吉連合の関係は?
「衛藤隊長と住吉とは関係ない。ただ任侠と右翼団体は似たようなところがある。国定忠治
じゃないけれど、悪代官にはむかっているようなもんだ。日本人としての生き方を求めて、
弱いもののために立ち上がるのが右翼だと思うんだ」
p79
「演説の始めと終わりには、『お騒がせしてすみません』とお詫びも入れるようにしました」と
語るのは、一昨年のビートたけし「フライデー」殴りこみ事件で、たけしのテレビ復帰に抗議
行動を行った日本青年社のある幹部。
「視聴率を稼ぐためにはなりふり構わず何でもするというマスコミのモラルを問う運動をするのに、
自分たちがモラルに反したやり方をしては話にならない。これまでの右翼のイメージとは違った、
一般市民にわかってもらえるような運動をしなければならないと思っているんです」といたって
まじめな姿勢だ。
そして、この日本青年社ガ当時まいたビラなど柔らかムードそのもの。「汚れたテレビ界を
浄化しよう!」と銘打たれたそのビラは、「良識ある国民のみなさん!」という呼び掛けではじまり、
「私たち日本青年社が『テレビの低俗番組追放運動』をはじめてから二ヶ月近くを経過しました・・・」と、
まるでどこかの革新政党のビラかと見間違うほどにデスマス調文体なのだ。