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大相撲夏場所（５月１０日初日・両国国技館）の新番付が発表された２７日、横綱・朝青龍（２８）＝高砂＝が
モンゴルから来日。「鼻血が止まらないんだ」と体調に異変が生じたことを明かした。
また、豪栄道（２３）＝境川＝が初土俵から史上９位のスピードで新関脇、栃煌山（２２）＝春日野＝が
新小結に昇進。０５年初場所初土俵の日本人ホープ２人が角界に新風を吹き込み“栃豪”時代を築く。
モンゴル出身の鶴竜（２３）＝井筒＝も新小結に昇進した。
深紅の浴衣に身を包み朝青龍が来日した。顔なじみの記者を見つけると「元気か？」といつもの悪態は
鳴りを潜め上機嫌。夏場所に向け「頑張りますよ」と珍しく敬語で受け答えしていたが体調を聞かれると
一転、表情を曇らせた。
「鼻血が止まらないんだよ。のどもガラガラで痛いんだ。モンゴルは温暖化のせいかすごい砂が舞っていて、
それが原因かもしれないな」
いつもは英気を養うふるさとへの帰国が今回ばかりは裏目に出てしまったようだ。首都ウランバートルへ
ゴビ砂漠からの黄砂が直撃。２３日から４泊５日の短い里帰りだったが、連日「砂まみれになったよ」と
嵐のように砂が街を覆い体調を崩してしまったという。ただ、黄砂と鼻血との因果関係は不明。加えて
古傷の左ひじは完治していない。それだけに「まずは明日けいこして、思い通りできるかどうかを確かめない
といけない」と２場所ぶりの賜杯奪還がかかる夏場所へ不安を隠せなかった。
２９日には横綱審議委員会のけいこ総見が待つ。ここで病気療養から復帰した内館牧子委員と昨年９月の
総見以来、対面を果たすが「下の力士とやろうかと思っている」と肩透かしを予告した。
一方でファッションショーに出演した春場所前と同様に土俵外では大忙しだ。５月３日は長野・佐久市での
バルーンフェスティバル、同４日は都内で恒例のモンゴル祭に参加する。さらに同５日には北京五輪で
フェンシング銀メダリストの太田雄貴（２３）が高砂部屋へけいこを見学する予定。「無理せずやっていく」。
北の湖と並ぶ２４回目の優勝がかかる夏へ、まずは自分自身との戦いに挑まねばならない。
URLﾘﾝｸ(hochi.yomiuri.co.jp)
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