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青森県五所川原市金木町出身の作家太宰治(1909―48年)が旧制弘前高時代、東京に住む兄の友人
から受け取ったはがきが見つかり、小説「津軽」の像記念館(青森県中泊町)で21日、公開が始まった。在京
作家の名簿が記されており、研究家は「太宰がこれを基に中央文壇と接点を持った」とみている。
はがきは、1928年に出された往復はがきの往信。同記念館の元館長柳沢良知さん(70)が8年前、知人か
ら譲り受けた。今年が太宰の生誕100年に当たるのに合わせ、太宰研究家で岐阜女子大名誉教授の相馬正
一さん(80)に分析を依頼した。
はがきには谷崎潤一郎、川端康成ら東京に住む作家60人の名前が記載されていた。出したのは、太宰の兄
圭治の友人で作家の太田誥一となっている。
太宰は当時、同人誌「細胞文芸」を創刊。中央で認めてもらいたいと、本を寄贈する作家のリストアップを圭治
を通じて太田に依頼、名簿を送ってもらったとみられる。
細胞文芸は4号で廃刊になったものの、最終号には井伏鱒二が寄稿。名簿が、太宰と中央の作家との付き合
いのきっかけになったことがうかがえる。
相馬さんは「兄を通じて東京の作家と連絡を取っていたことは知られているが、それを裏付ける資料」と説明。
柳沢さんは「太宰が有名になるまでの過程に、隠れた努力があったことを知ってもらいたい」と話している。
公開が始まったはがき。東京の著名作家の名簿が小さな文字でびっしりと書かれている
URLリンク(www.kahoku.co.jp)
河北新報 2009年04月22日水曜日
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