09/04/22 13:53:40 0
「点を取るだけがFWじゃない」
シュートのみを第一義としない柳沢敦のポリシーは、時に「消極的」とみなされ、
ゴールを決められなかった場合のエクスキューズとして捉えられてしまうことすらあった。
柳沢に対するバッシングの嵐が吹き荒れたのは、ドイツW杯グループリーグ第2戦のクロアチア戦。
右からの絶好のボールを、ゴール前に入ってきた柳沢が右足アウトサイドに当てて、
決定的なチャンスを逃したことで、「ゴールに固執しないストライカー」への不満が爆発したのだ。
ドイツW杯以降、日本代表に招集されることはなくなってしまう。
だが、世間が柳沢に抱く印象と、柳沢と同じピッチに立ってきたチームメイトが抱く印象には、
明らかにギャップがある。
柳沢が'96年に鹿島アントラーズに入団して以来、長年一緒にプレーしてきた本田泰人は、
柳沢がチームメイトから絶大なる信頼を得てきた理由について、こう語る。
「ファンから見れば、『何でシュートを打たないの? 何でそこでパスなの?』って思うことがあったとしても、
俺らのなかでヤナギのプレーを疑問に思うことなんてなかった。だって、シュートなのか、パスなのか、
いつもベストの選択をしていたから。『ここではシュートを打ってくれよ』と思ったこともない。
エゴイストぶりをむき出しにされてシュートを外されるほうが嫌だったし、そういうタイプは信頼を得るまでに
時間がかかる。ヤナギはビスマルクやマジーニョら歴代のブラジル人選手からも信頼されていた」
>>2-15ぐらいへ続く。
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