09/04/21 02:42:08 +1bGKRmd0
中田はユーベ戦のゴールが伝説になってるけど、あの試合トッテイが激しい
マークにあって力を出せずに中田と交代したが、その中田にはほとんどボールが
回ってこず、回ってこないのでほとんどフリーな状態になり、空気と化して
ピッチを自陣から敵陣に、1人虚しく行ったり来たりしていた。
敵味方両チームから完全に存在を無視されたと思われたそのとき、
そしてユーベのDFがボールを前線に出そうとしてるときに、後からヒタヒタ
近づいてあっさりボールを奪ったのはナカタであった。奪われたユーベの選手は
後からナカタが狙っているとは全然思わなかった。なぜならナカタはもうほとんど
透明人間に近くなっていたからである。
「あれナカタいたのか」
敵味方ともいっせいにナカタを見やった。ユーベの崩れた守備陣の中へ
ナカタは独特のステップのドリブルで前進し、自分より前にいたバティや
モンテッラには目もくれず、ゴール左隅にシュートを放った。
ナカタがあのゴールを決めれたのは誰からも蚊帳の外にされてサイドの傍観者と
化していたのと、スクデット取りの熱狂の中でその存在感を完璧に消されていた
からに他ならない。