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復帰戦で明と暗を分けた2人の間には、数々の因縁がある。
「イチローはひどいヤツだ」。2006年の第1回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の開幕前、
世界の王の要請にもかかわらず、WBC出場を辞退した松井秀の周辺は、イチローに対して激怒。なぜか。
「イチローから松井に『松井君、WBCに出場するかどうか、一緒に決めよう。開幕前の3月にやる大会だから、
オープン戦みたいなものだからね』と言ってきた。松井秀が『イチローさんは出ないんだ』と
思っても仕方ないでしょう」
ひと言も「出ない」とは言っていないが、確かに松井秀が勘違いしてもおかしくない語りかけ。
松井秀サイドが、確信犯的なイチローの言動だと激怒するのも理解できる。イチローの遠謀深慮の
狙いは何だったのか―。
日本球界ではパ・リーグのオリックス、メジャーでも弱小球団マリナーズの1番打者イチロー。
日米で名門チームの巨人とヤンキースで4番を任された松井秀。松井秀がWBCに日の丸を背負って
出場すれば主役になり、イチローは脇役に回される。だが、松井秀が欠場すれば、主役はイチローだ。
実際にその通りになった。
当時、ヤンキースと大型契約を結んだばかりの松井秀は、WBC欠場を決めた後、
王監督に手紙を出して丁重に謝罪したが、王監督の気持ちは松井秀からイチローに移っていた。
イチローの松井秀に対する言動を伝えた球界関係者にも「でも、イチロー君は
日の丸を背負って出てくれるんだからね」と、イチローの心意気を褒めちぎった。
それまでは「松井はオレと似ている。不器用なタイプだから、練習を重ね、階段を一歩一歩上っていく。
イチローはミスタータイプ」と言っていたのに…。
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