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JFLのFC琉球は、元日本代表監督のフィリップ・トルシエ氏が総監督に就任して2季目を迎えた。
昨季は、18チーム中16位に低迷。敗因はトルシエ総監督と、自ら引っ張ってきた監督との戦術が
一致せずに現場が混乱したことだった。総監督は、今季は戦術面に介入しないことを誓っている。
3月15日の今季開幕戦。総監督はメーンスタンドの観客席から試合を見守った。
「今年は現場から距離を置く。テクニカルの部分は新里監督に任せる」と冷静に語った。
昨季は総監督主導で、ブルキナファソ代表を率いた経験もあるラビエ監督を迎え入れた。
同じフランス人で意思疎通は良好と思われたが、自身の代名詞とも言われる戦術、
フラット3にこだわるあまり、4バックが適当としたラビエ監督と衝突した。
チームはシーズン途中から4バックを導入したが、総監督来日時はフラット3に戻すなど
終始一貫せずに崩壊。ラビエ監督との契約は更新されず、総監督にもフロントから
「現場への口出しはほどほどに」と異例の注文がついた。
そんなドタバタにも、地方の小クラブにとって総監督の知名度は大きな武器だ。
チーム強化には、資金集めや行政の協力は欠かせない。野口代表は
「企業や行政を一緒に回っていると、気軽に握手にも応じる。営業マンとしては抜群」と評価する。
12年のJ2入りを目指す琉球は昨年、スタジアム未整備などを理由にJリーグの準加盟を見送られた。
総監督は「今年は優勝してもJに昇格できない。スタジアム建設のために、行政や政治家への働きかけに力を入れたい」。
今季、コーチから昇格した新里監督は「トルシエは今のところは去年とは違う。
でも、まだ始まったばかりですからね」。開幕からチームは5戦全敗中だ。(吉田純哉)
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