09/04/09 08:45:14 0
誰よりも一番、ビックリしていた。胸がいっぱいの稲葉は、お立ち台で思わず声を
上ずらせた。
「もうないですね。本当にたまたまの出来事で、これはいい記念とします」
今季プロ１５年目を迎えた３６歳のキャプテンが、自身初となる３打席連続本塁打の
離れ業をやってのけた。
右へ左へ次々とアーチをかけて勝利を呼び込んだ。３回に貴重な追加点となる
１号２ランを右翼席に運ぶと、同点とされた直後の５回は右越えに２号ソロ。
そして再び同点とされた７回、決勝のアーチを左中間席にたたき込み、
「３打席目はないと思っていたが『何とかしたいな』と思って打席に入ったら…」
と笑いが止まらない。
連覇を成し遂げたＷＢＣでは、侍ジャパン最年長ながら、４番を任されるなど
世界一に大きく貢献。だが、厳しい戦いの日々にあっても、キャプテンとして
チームのことを忘れたことはなかった。
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ＷＢＣでは４番も務めたが、シーズンへのスイッチの切り替えは早かった。
世界一の勲章でもある金メダルは、札幌市内の自宅に「無造作にペロッと
置いてあるよ」。連覇の栄光も過去の話。今はＶ奪回しか見えていない。
ところが…。４１歳金本の３打席連発を知ると「あしたは（新聞の）１面かと
思ったけど、うまくはいかないですね」と苦笑い。
「でも、あの年齢でやれるというのは勇気をもらえるし、何か縁を感じますね」。
新聞の１面は譲っても、存在感はアニキに負けていない。
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３６歳の稲葉はお立ち台で球団マスコットの「Ｂ☆Ｂ」から祝福のキスを受けて照れ笑い
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