09/04/03 02:33:55 ah8kuNy70
宮崎の合宿中に、選手たちと様々な話をしました。エンドランについての私の考えや、
盗塁などについてのチームの決め事です。例えば、ジャイアンツでは盗塁をするケースで、
打者にはワンストライク取られるまで、盗塁するのを待つように指示することがあります。
しかし、侍ジャパンのメンバーには、自由に打っていいと指示しました。
イチローは「1球待ちましょう」と言ってきました。私は自由に打っていいと
繰り返し「打者が走者が見えて、いいスタートを切ったことが確認できた場合、
それでど真ん中のストレートを見逃したとしよう。それはナイスジャッジメント。
でも、それで絶好球を打ちにいって凡打してもいいんだ」と話しました。
その裏には、そういった高度の技術が出来る選手が集まっていて、
例え絶好球を打ちにいったとしても、それをジャストミートする確率が
高い選手の集まりだと考えていたからです。
勝ちたいという気持ちが強ければ、自己犠牲が必要なプレーをしようとします。
そういった心構えは出来ているチームであり、後はどうやってリラックスさせて
やれるかが私の仕事だと決めていました。エンドランの考えも同じです。
ゴロを転がそうとかしなくていい。エンドランのサインが出たときは、
とにかくバットを振って、ボールを打ちにいけばいいと話しました。
色々の状況があり、細かいことを言えば切りがありませんが、
黙っていてもエンドランでゴロを打つ技術は持っている選手たちです。
プレッシャーのかかる場面でリラックスさせ、
自分たちの技術を十分に発揮できるようにするために、あえて簡単な指示に置き換えたのです。
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