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花巻東の菊池は、三回に甲子園25イニング目で初失点となる先制2ランを許したが、
六回に自ら逆転打を放ち、その後の利府の反撃を断った。
エースは勝ち進むごとに言ってきたことがある。「岩手県のために勝ちたい」
チームに県外からの野球留学生はいない。そこに連帯感がある一方で、
屈辱感も味わってきた。
佐々木監督が忘れられないのは、2005年夏の甲子園、組み合わせ抽選会で対戦が
決まった相手から拍手が起きたことだ。
昨秋の練習試合では相手監督が「岩手のチームなんかに負けやがって」と話しているのが
聞こえた。主将の川村は、悔しさを込めて日誌にそのまま書き込んだ。
なぜ、岩手のチームは弱いのか。強豪県のチームに比べてどこか消極的だというのが
結論だった。だから、第1ストライクをねらう、失策してもいいから前に出て捕る―。
この大会で見せてきた花巻東の野球が出来上がった。
「あすは楽しんで投げたい」。菊池の派手なガッツポーズの裏には、そんな敵愾心(てきがいしん)がある。
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